昨季、ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)が指揮していたロサンゼルス・クリッパーズは、カワイ・レナードとポール・ジョージの2大スターを中心に優勝争いが期待されていました。しかしプレイオフでは、デンバー・ナゲッツと対決したカンファレンス準決勝で3勝1敗から逆転負けを喫し、シーズンを終えることになりました。
その後、リバースHCはクリッパーズの指揮官を辞任しました。代わりに彼が選んだのは、ベン・シモンズとジョエル・エンビードの2大スターを中心とするフィラデルフィア・76ersでした。
76ersも、昨季の開幕当初は優勝争いが期待されていたチームでした。しかし、レギュラーシーズンは思ったように勝ち星が伸ばせずイースタン・カンファレンス6位、プレイオフでは1回戦でボストン・セルティックスに4連敗を喫してシリーズ敗退となり、それから間もなくしてブレット・ブラウンHCは解任されました。そんななか、2008年にボストン・セルティックスを優勝に導いた実績を持つリバースHCの加入は、チームにとって非常に心強いものでした。
リバースHCが76ersを選んだ理由は、それほど難しいものではありません。最近のポッドキャスト『All The Smoke』に出演したリバースHCは、76ersで指揮を執る決断を下した理由を明かすとともに、チームが優勝を成し遂げるために何が必要であったかも語りました。
「ベンとジョエルの存在がとても興味深かったんだ。それに、以前に指揮したトバイアス(ハリス)もチームに居たからね。…このチームに必要なのは文化の変化だった。コート上、フロントオフィス、育成など、あらゆる面の文化を変えなければならなかった。チームは加入したばかりの私が変化を起こすことを許してくれた」
今のところ、全てが上手くいっているようです。ここまで76ersは17勝7敗でイースタン・カンファレンス首位に立っており、最近では1月27日(日本時間28日)のロサンゼルス・レイカーズ戦や、2月6日(同7日)のブルックリン・ネッツ戦といった、強豪チームとの対戦にも勝利してきました。
76ersがNBAファイナルの舞台までたどり着けるかどうかはまだ分かりませんが、リバースHCの指揮下で彼らが正しい方向に進んでいることは明らかです。
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