増える”50得点”とNBAの進化

(引用元:blogabull.com)

NBAのシーズンで”50得点”を記録する選手が居るのは、当然でしょう。

 

ですが今季、この2ヶ月で9回の50得点以上が記録されています。

 

▼今季、50得点以上を達成した選手

達成した選手 チーム 日付 得点
ブレイク・グリフィン デトロイト・ピストンズ 2018/10/23 50
ステフィン・カリー ゴールデンステート・ウォリアーズ 2018/10/24 51
クレイ・トンプソン ゴールデンステート・ウォリアーズ 2018/10/29 52
デリック・ローズ ミネソタ・ティンバーウルブズ 2018/10/31 50
ケンバ・ウォーカー シャーロット・ホーネッツ 2018/11/17 60
レブロン・ジェームズ ロサンゼルス・レイカーズ 2018/11/18 51
ジェームス・ハーデン ヒューストン・ロケッツ 2018/11/26 54
ケビン・デュラント ゴールデンステート・ウォリアーズ 2018/11/29 51
ジェームス・ハーデン ヒューストン・ロケッツ 2018/12/13 50

※日付は全て現地時間

 

この数は異常で、もしもこのペースが続くのであれば、2006-07年にもっとも多く記録された18回の50得点以上を、容易に超えることとなります。

 


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この現状に、ウォリアーズのクレイ・トンプソンは次のように語りました。

 

「これはバスケットボールの進化だね。才能豊富な選手がとても多いから、たくさんの選手がボールを決めることができるんだ。それに今のリーグだとオフェンシブな選手が恵まれているから、とある夜に(50得点が)起きるんだね。」

 

トンプソンの言っていることは、両方が正しいと言えるでしょう。

 

まず、才能豊富な選手が多いことについて。

 

今季まだ50得点を記録していない選手でも、ニューオーリンズ・ペリカンズのアンソニー・デイビス、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボ、ボストン・セルティックスのカイリー・アービング、オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルック、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードといった選手は、いずれも到達する能力を秘めています。

 


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爆発的なスコアリングこそ、進化の原因とも言えるでしょう。

 

最も大きな例を挙げるならば、スリーポイントシュートになります。

 

今季、50得点以上を記録しているプレイヤーは、全員が4本以上のスリーポイントシュートを決めているのです。

 

トンプソンはNBA新記録の14本、ステフィン・カリーは11本、ジェームス・ハーデンは7本、レブロン・ジェームズケンバ・ウォーカーも6本を決めました。

 

”スリーポイントシュートが無ければ勝てない”

 

その考えこそが、スコアリングを大きく進化させたと言えるでしょう。

 

50得点プレイヤーこそ居なかったものの、先日はロケッツがNBA新記録となる1試合で26本のスリーポイントシュートを成功させたことも、この考えが根底にあるからこそ成し遂げられたものですね。

 

▼1試合で26本ものスリーポイントシュートを決めたロケッツ

 


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もう一つの、オフェンシブな選手が恵まれていることについてはどうでしょうか。

 

今季のルール改定により、オフェンスは自由度が高まりました。

 

オフェンスの選手が自由に動き回る中で、レフェリーがその動きを妨げたと判断した場合、ディフェンス側にファウルをコールされるようになったのです。

 

その結果、オフェンスは特定の条件下であればフリースローに繋がるため、優位性がより高まったと言えるでしょう。

 

今季に50得点を記録した選手のうち、トンプソン以外の全員が10本以上のフリースローを試投していることが何よりの証拠です。

 

『ESPN/ABC』のアナリストであるジェフ・ヴァン・ガンディ氏は、この現状について次のように指摘しました。

 

「スタープレーヤーがフリースローを試投する時に、どのようにファウルがコールされているのかを見ると、すべてが今のルールに沿っていて、オフェンスが有利に傾いている。そしてリーグには熟練したプレイヤー、特にサイズのある選手がいる。それに対処するのは、難しいことだ。」

 


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『basketball-reference.com』によれば、NBAの歴史上で493回の50得点以上が記録されていることが伝えられています。

 

最初は1954年2月16日、フィラデルフィア・ウォリアーズのニール・ジョンストンが達成しました。

 

殿堂入りを果たしているウィルト・チェンバレンは、通算で117回もの50得点以上を記録しており、1961-62シーズンに至っては7試合連続50得点以上の偉業も達成しています。

 

当時はスリーポイントシュートが無く、チェンバレンのフリースロー精度の悪さを考えれば、それは衝撃的なものですね。

 

その他にも、マイケル・ジョーダンは通算31回、コービー・ブライアントは25回、エルジン・ベイラーが17回と続いています。

 

現役選手ではレブロンが最多の12回、ハーデンが11回、デュラントカリーが6回、ウェストブルックが5回となっています。

 

NBA史に語り継がれるレジェンドのチェンバレン。50得点など朝飯前のように達成していました。(引用元:ballislife.com)

 


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しかしいくらオフェンスが進化がしたといえど、偶然に50得点を叩き出せるものではなく、特別なパフォーマンスが必要になってきます。

 

今季に50得点以上を記録したすべての選手がフィールドゴール成功率で53.1%以上を記録し、カリーに至っては62.5%を記録していました。

 

トンプソンは、次のように語ります。

 

かなり非現実的なことだね。それについて考えることは無いんだ。ただ試合をする。そしたらゾーンに入る。指先から放ったものが全て決まるような感じになる。望むショットが決まるように感じるんだ。」

 

トンプソンがシカゴ・ブルズ戦で見せた52得点は、その言葉をより印象深くするものとなるでしょう。

 

第1クォーターだけで7本中6本のスリーポイントシュート成功を含む22得点、前半終了時には36得点を挙げており、さらに第4クォーターはプレイしませんでした。

 

トンプソンが決められることを、そしてチームメイトが自分にパスをしようとしていることを分かっていたからです。

 

トンプソンは続けて語りました。

 

「誰かが熱くなっていると感じるたびに、冷めるまでその人にボールを与え続けるんだ。前半だけで36得点を挙げていたことを分かっていたから、後半はコースに留まっているだけで14得点を簡単に挙げられた。」

 

▼第3クォーターまでに52得点、NBA新記録となる14本のスリーポイントシュートを決めたトンプソン

 


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ウォリアーズは今季にカリーデュラントトンプソン3選手が同一シーズンに50得点以上を挙げており、これは1961-62シーズンにレイカーズのジェリー・ウェストエルジン・ベイラールディ・ラルッソが達成して以来、史上2チーム目となりました。

 

この偉業について、トンプソンは次のように語ります。

 

「これはかなり特別なことだね。」

 

そして先月、マイアミ・ヒート戦で51得点を挙げたレブロンも、トンプソンと同じ言葉を用いて50得点以上について語りました。

 

「ただのゾーンさ。誰だって50得点を記録できれば、良い気分になる。君が子供で、誰かが50得点を記録したら、”なんてこった!”ってなるだろう。非現実的な感じになるんだよ。

 

今後も才能のある選手が、オフェンスに有利な現状を生かして”50得点”を量産するのか、楽しみなところですね。

 

(参考記事:Why NBA players hitting the big 5-0 with regularity

 

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