トム・シボドーの解任で見えた”兼任”の厳しさ

(引用元:12up.com)

トム・シボドーは、ミネソタ・ティンバーウルブズのヘッドコーチと球団社長を”兼任”していました。

 

しかし彼の解任によって、いかに兼任が厳しいものであるか見えたのではないでしょうか。

 

あるエージェントの一人は、『Bleacher Report』に対してこう語ります。

 

「シボドーが、彼の種類の最後だ。誰も再び兼任でコーチを雇うつもりはない。」

 

2016-17シーズン開幕前、ティンバーウルブズはシボドーをベンチからだけでなく、フロントの運営にも携わせるために雇いました。

 

当時はデトロイト・ピストンズのスタン・ヴァン・ガンディ、ロサンゼルス・クリッパーズのドック・リバース、アトランタ・ホークスのマイク・ブーデンホルザーの3人も兼任していました。

 

しかし実際、ヴァン・ガンディブーデンホルザーはヘッドコーチを解任され、リバースは2017年8月以降に球団社長を辞任しています。

 


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この”兼任”のコンセプトは、スパーズのグレッグ・ポポヴィッチが成功を収めたことで普及しました。

 

確かにポポヴィッチはスパーズを5度のNBAチャンピオンに導いた素晴らしいモデルかもしれませんが、彼らは例外でしょう。

 

なぜならゼネラルマネージャーのRC・ビュフォード氏がチームの人事に関わっており、何もポポヴィッチが全てを決断しているわけではないからです。

 

それと比較して他のチームは、彼らと同じような成功を収めることはできませんでした。

 

あるNBAの首脳陣の一人は、次のように語っています。

 

コーチは次の勝利に集中しなければならない。ゼネラルマネージャーは3~4年後を考えなければならない。その一部は、持続的な成功のために短期間を犠牲にすることとなる。」

 

フィラデルフィア・76ersを例に挙げてみましょう。

 

チームを再建するプロセスは何年もかかります。

 

フランチャイズは優れた才能を得るために、何度もドラフトで指名し、悪い契約を捨て去らなければなりません。

 

最高の若い選手を獲得したとしても、成長には数年の月日を要します。

 

それでも76ersは、指揮官が試合に集中して若手を育て、フロントが将来を見据えた補強をしたことで、イースタン・カンファレンスの上位まで上り詰めました。

 


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将来を見据えるために、フロントは莫大な時間を要します。

 

82試合のスケジュールは選手の負担となりますが、コーチは次の対戦相手のゲームプランを立てたり、最近の試合の動画を見返するなど、多くの時間がかかります。

 

さらには練習やシュートアラウンドを計画し、17人の選手やアシスタントコーチも管理、定期的なメディアへの対応、チームの責任…

 

NBAのコーチは身を削っているのです。

 

このことを踏まえ、別の首脳陣は次のように語ります。

 

「コーチはこのプロセスに関わるべきだと思うが、あらゆる決断を彼(シボドー)に頼むのは賢明ではない。一人でそれをこなせる十分な時間は無いのだ。それは、一人のために多くの責任を負わせすぎている。組織を成功させたいなら、様々な役割を果たすために複数の人間が必要だ。

 

クリッパーズのリバースを例に挙げてみましょう。

 

クリス・ポールデアンドレ・ジョーダンブレイク・グリフィンが居た頃、リバースはヘッドコーチと球団社長を兼任していました。

 

プレイオフを狙うことで手一杯だった彼が、クリッパーズのドラフトに目を向ける時間があったでしょうか?

 

首脳陣の一人は、続けてこう語ります。

 

「社長やゼネラルマネージャーが多くの試合を偵察するのも、十分厳しい。時には人事の決定について呼び出しをすることも大変だ。その上にコーチングの仕事もしようなんて想像できなかったね。彼(シボドー)がスカウト目的のために、どこかの大学や国際的な試合に行けたかい?」

 

ポール&ジョーダン&グリフィンの体制となった2011年以降、クリッパーズに”生え抜き”と呼べる選手は出ていません。(引用元:thedreamshake.com)

 


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フロントに最も必要なのは、意見の多様性です。

 

シーズン中にコーチが対処する必要があることを考え、ゼネラルマネージャーが別の観点から物事を見る必要があります。

 

”スパーズがうまくやったから”は、いい加減な答えに過ぎません。

 

ポポヴィッチにはビュフォード氏が居て、それはビジネスとして最高です。

 

もしもティンバーウルブズのゼネラルマネージャーであるスコット・レイデン氏が、ビュフォード氏と同じような役割を担えていたならば、このようなことにはならなかったかもしれませんね。

 


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ティンバーウルブズのオーナーであるグレン・テイラー氏が今のチームに納得行かず、シボドーを手放しました。

 

シボドーは球団社長としては、少々ムラがあります。

 

2016年のNBAドラフトではクリス・ダンを指名しましたが、少なくとも現状ではデンバー・ナゲッツのジャマール・マレー(7位指名)や、インディアナ・ペイサーズのドマンタス・サボニス(11位指名)の方が優れていると言えるでしょう。

 

さらにジョージ・ニアンに対して、4年6280万ドルのやや大きな契約も結びました。

 

翌年にはシカゴ・ブルズからジミー・バトラーを獲得するため、ダンザック・ラビーンラウリ・マルッカネンを手放しています。

 

ティンバーウルブズは再び1巡目指名権でジャスティン・パットンを16位指名しましたが、彼は健康を維持できていません。

 

2018年11月にはチームに不満を抱いていたバトラーを76ersにトレードし、ロバート・コビントンダリオ・サリッチジャレッド・ベイレスを獲得しています。

 


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結局のところ、バトラーの失敗はシボドーの終焉を意味しました。

 

ティンバーウルブズは8位のロサンゼルス・レイカーズと2.5ゲーム差に着けておりプレイオフも狙えますが、残りの40試合以上を暫定ヘッドコーチのライアン・サンダースと歩んでいかなければなりません。

 

シボドーは優れたディフェンシブコーチの一人として知られ、別のチームで新たに指揮をする可能性もあるでしょう。

 

しかし少なくとも、”兼任”でもなければフロントに就くこともないはずです。

 

それは今回の解任で、あらゆる厳しさが明らかとなったからにほかなりませんね。

 

(参考記事:Tom Thibodeau Firing Signifies the End of the NBA’s Coach-GM Combo Role

 

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