
(引用元:sports.abs-cbn.com)
2月17日(日本時間18日)にノースカロライナ州シャーロットで開催される2019年のオールスターゲームのロスターを決めるため、各カンファレンスの総得票数がトップだったレブロン・ジェームズとヤニス・アデトクンボが、出場する24人の選手をドラフトしました。
昨年から導入されたオールスターのドラフト制度は、当初こそ選択を非公開にしていたものの、今年から一般に公開されています。
そして各チームのロスターは以下の通りです。
The 2019 #NBAAllStar #TeamLeBron & #TeamGiannis rosters as drafted by #LeBronJames and #Giannis! pic.twitter.com/AbvnyJjMsv
— NBA (@NBA) February 8, 2019
仲間が敵となり、敵が仲間となる注目のオールスターゲーム…
「チーム・レブロン」と「チーム・ヤニス」、有利なのは?勝つためには?
様々な疑問を見ていくことにしましょう。
スターターが有利なのは?

(引用元:sports.abs-cbn.com)
全体の総得票数がトップであったレブロンが最初にケビン・デュラントを指名し、アデトクンボがステフィン・カリーを指名したことで、ゴールデンステート・ウォリアーズがどれほど才能に優れているかを今年も証明してみせました。
レブロンはその後、カイリー・アービング(3番目)、カワイ・レナード(5番目)、ジェームス・ハーデン(7番目)を指名しています。
対してアデトクンボはジョエル・エンビード(4番目)、ポール・ジョージ(6番目)、ケンバ・ウォーカー(8番目)を指名しました。
まずレブロンとデュラントは、昨年のオールスターゲームでも2人だけで48得点を叩き出しており、この2人をペアとする時点で不公平と言わんばかりの破壊力を持っています。
アデトクンボはデュラントを指名できないためカリーを指名しましたが、彼の間違いはレナードやハーデンより先にエンビードを指名したことでした。
そして結果的に「チーム・レブロン」には、レブロン、デュラント、レナードといった3人の攻守に優れた選手が集まり、今季平均36.5得点でMVP候補のハーデン、そしてオールスターのような大舞台に強いアービングが揃ってしまっています。
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「チーム・ヤニス」のカリーとウォーカーのバックコートコンビは魅力的ですが、カリーは6フッター3インチ(約190cm)、ウォーカーは6フッター1インチ(約185cm)と明らかにサイズに欠けています。
さらにウォーカーは昨年のデマー・デローザン同様、他の9人のスターターと比べると見劣りしがちです。
7フッター(約213cm)のジョエル・エンビードを「チーム・レブロン」のスターターが抑えることはできませんし、アデトクンボとジョージは攻守に優れたプレイヤーですが、やはり指名が後手ということもあり差がついています。
よって、スターターは「チーム・レブロン」に分があると言えるでしょう。
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ベンチメンバーが有利なのは?

(引用元:heavy.com)
リザーブの最初の指名権を持っていたアデトクンボは忠誠心を優先し、チームメイトのクリス・ミドルトンを指名しました。
これはチームケミストリーにとしては素晴らしいことであり、もしもアデトクンボ以外がキャプテンになっていれば、ミドルトンは最後まで残っていたかもしれません。
レブロンがデイビスを指名したのは、当然のことでしょう。
彼らは実際こそチームメイトにはなれなかったものの、「チーム・レブロン」にはエンビードに対抗するためのビッグマンが必要でした。
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ただラッセル・ウェストブルック、デイミアン・リラード、クレイ・トンプソンらがボード上に残っている状態で、アデトクンボがニコラ・ヨキッチを指名したのは衝撃です。
ヨキッチは今のところリーグで最も成功しているビッグマンですが、彼にとって最初のオールスターゲームであることを忘れてはなりません。
オールスターゲームに初めて出場する選手は受動的になる傾向が強いため、何度もオールスターゲームを経験した選手に遅れを取る場合があります。
ですからヨキッチが早い段階で選ばれた以上、彼は積極性のあるパフォーマンスが重要となってくるでしょう。
対してレブロンはチームのサイズ不足をラマーカス・オルドリッジ、カール・アンソニー・タウンズで補強し、トンプソン、リラード、ブラッドリー・ビールといった優れたシューターも確保しました。
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その他にも、アデトクンボには頭を掻くような選択がいくつかあります。
リラードの前にベン・シモンズ(後にラッセル・ウェストブルックと交換)、ウェストブルックの前にブレイク・グリフィン、そしてタウンズの前にオールスター初選出のニコラ・ヴュチェヴィッチ…
最後はカイル・ラウリーとブラッドリー・ビールの選択となりましたが、アデトクンボはラウリーに”最後の選択”にはならないことを伝えていたため、彼はラウリーを選びました。
結局のところ、アデトクンボの忠誠心がロスターを制限してしまったのかもしれませんね。
よって、ベンチメンバーも「チーム・レブロン」が有利と言えるでしょう。
「チーム・レブロン」が勝つためには?

(引用元:fansided.com)
「チーム・レブロン」には多くのタレントが揃っているのはもちろんのこと、”経験”の部分でもアドバンテージを得ています。
スターターのオールスター選出回数の合計だけでも、「チーム・レブロン」は計41回、「チーム・ヤニス」は計20回と、その差は歴然です。
加えて「チーム・レブロン」にはオールスター初出場の選手が1人(シモンズ)に対し、「チーム・ヤニス」には4人が含まれています。
第4クォーター終盤に接戦となったとしても、「チーム・レブロン」には今季のクラッチタイムの得点で上位5人のうち3人(ハーデン、レナード、アービング)が居ますし、それ以外にもリラード、デュラント、そしてレブロン自身といったクラッチタイムに強いプレイヤーが揃っています。
「チーム・レブロン」が特別なことをする必要はありません。
全員が健康で、モチベーションがある限り、彼らが勝つことは十分に可能です。
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「チーム・ヤニス」が勝つためには?

(引用元:sports.yahoo.com)
「チーム・ヤニス」の最大の強みは”サイズ”です。
6フッター11インチ(約211cm)のヤニス・アデトクンボは、自身以外にも6フッター9インチ(約206cm)以上の選手を6人指名しています。
アデトクンボ、ジョージ、グリフィン、ヨキッチ、エンビードといったメンバーで「チーム・レブロン」に圧力をかけることができれば、ハーデンやアービング、リラード、トンプソン、ビールといった厄介なシューターたちをコートから離すことができるかもしれません。
さらにトレードによってウェストブルックを獲得したことで、2度のオールスターMVP受賞者が居るという強みもあります。
そしてカリーのショットが決まれば、「チーム・レブロン」のやることをある程度”無力化”できるでしょう。
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その他の注目ポイント

(引用元:12up.com)
シャーロットでの開催という点では、「チーム・ヤニス」にやや分があるでしょう。
特にホーネッツでプレイするウォーカー、そして高校時代までシャーロットで過ごしたカリーはモチベーションが上がるはずです。
さらに昨年のオールスターゲームで放たれたシュートのうち50.4%がスリーポイントシュートであるため、シューティングコンテストのようになればカリーを持つ「チーム・ヤニス」は有利になれます。
また偶然にもレブロンが指名したデュラント、レナード、トンプソン、アービングらは今夏のフリーエージェントであるため、彼らに話題をぶつけることで気を散らせることができるかもしれません。
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投票
- チーム・レブロン 75%, 134 票134 票 75%134 票 - 75%
- チーム・ヤニス 25%, 44 票44 票 25%44 票 - 25%
(参考記事:Who Ya Got, NBA All-Star Edition: Team LeBron or Team Giannis?)
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