
(引用元:dailysnark.com)
ゴールデンステート・ウォリアーズが5年連続のNBAファイナルへ進めるかどうかについて、さほど大きな疑問は無いことでしょう。
それは彼らがいかに辿り着くのが簡単であるかを示しているとも言えます。
ウォリアーズは現在41勝16敗でウェスト首位に立ち、2位のデンバー・ナゲッツとは2.0ゲーム差を付けています。
そして最後の21試合のうち、18試合で勝利を収めました。
ウォリアーズのあった数少ない問題と言えば、11月のケビン・デュラントとドレイモンド・グリーンの争いと、デュラントが夏にフリーエージェントになるかについての憶測程度です。
1月中旬のデマーカス・カズンズの復帰でさえ、彼らはスムーズに事を進めていきました。
2月13日(日本時間14日)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦に107-129で敗れた後、グリーンは次のように語っています。
「僕たちはいくつかのことを乗り越えてきた。そして3年連続の優勝を目指しているんだって?簡単ではないね。でも数ヶ月前に僕が言ったように、このチームの全員が走りを止めることはない。別の誰かが止めたいなら、十分に幸運でなければいけないよ。運は尽きたと思うけどね。」
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ウォリアーズは2014年を最後に、ウェスタン・カンファレンスでプレイオフ敗退を経験したことがありません。
唯一倒せるチャンスがあったのは2016年のオクラホマシティ・サンダーと、2018年のヒューストン・ロケッツです。
ウォリアーズを破りたいのであれば、少なくとも当時のサンダーやロケッツのレベルには達している必要があります。
現時点で最もウォリアーズの脅威となれるのは、ウェストで最高のディフェンシブチームとなったサンダーでしょう。
ポール・ジョージはキャリア全盛期で、MVPと最優秀守備選手賞の2つに手を伸ばしています。
ラッセル・ウェストブルックのシューティングはキャリア最低クラスですが、ディフェンス面でインパクトを生み出す手段を見つけました。
そして先日はベテランのビッグマンであるマーキーフ・モリスを加えたことで、選手層も厚くなっています。
しかしジョージはデュラントの対応で手一杯となり、ウェストブルックはステフィン・カリーを上回ることができなければいけません。
いくらウェストブルックのディフェンスが改善されているといえ、それは難しい指示でもあります。

リーグトップクラスの得点力を誇るウォリアーズと対等に渡り合うには、それなりの守備力が必要不可欠。そういった観点から、サンダーは最もウォリアーズを倒せるチャンスがあると言えるでしょう。(引用元:nbcsports.com)
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オールスターブレイク前にウォリアーズを破ったトレイルブレイザーズはどうでしょうか。
現在ウェスト4位のトレイルブレイザーズは、ビッグマンのユスフ・ヌルキッチとザック・コリンズの力強いプレイによって、デイミアン・リラードとCJ・マッカラムのバックコートコンビを完璧に支えています。
トレード期限前にロドニー・フッドを獲得したのも上手くいっているようですし、ビッグマンのエネス・カンターとも契約しました。
しかしトレイルブレイザーズは歴史的に見て、レギュラーシーズンに限ればウォリアーズを十分に苦しめていますが、それがプレイオフには反映されていません。
彼らはこの数年間で2度対戦していますが、2016年は第5戦で、2017年はスウィープでウォリアーズは勝っていきました。
もし再び今年も対戦するのであれば、ロスターのアップグレードがどこまで影響するかは注目に値するでしょう。

今季の対戦成績は互いに2勝同士のイーブン。ただトレイルブレイザーズのロスターは、ここ数年間で最も層が厚いと言えるでしょう。(引用元:sport.detik.com)
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昨季のカンファレンスファイナルでヒューストン・ロケッツはウォリアーズを苦しめましたが、今季のロケッツは怪我に苦しんでいます。
クリス・ポールは最近になってハムストリングの怪我から戻ってきましたが、クリント・カペラは右手親指の怪我によってまだ戦線から離脱しています。
ポールの33歳という年齢と、広範囲に渡る怪我の数々を考えれば、プレイオフで必ずしも健康体でプレイできるのは言い難いです。
結局のところロケッツがウォリアーズを混乱させるには、ハーデンの異常な得点力を維持し続ける必要があります。
しかし残念なことに、それがあっても打ち倒せるかは不確かでしょう。

今季はここまでロケッツが2戦2勝。しかしディフェンス力の低下は懸念されており、プレイオフで同様の結果が出せるかは別の話です。(引用元:sport.detik.com)
デンバー・ナゲッツは現在ウェスト2位で、層の厚さも魅力的です。
しかしナゲッツは2013年以来プレイオフを経験しておらず、彼らの証明は不十分だと言えるでしょう。
ウォリアーズのカリー、クレイ・トンプソン、グリーンが居る状態で初めてプレイオフを経験した2013年(当時は2007年以来)は、カンファレンスセミファイナルで敗退を喫しました。

ナゲッツの主力のほとんどは若く才能がある一方で、プレイオフ経験は皆無。シリーズが長引けば、不利になってしまうでしょう。(引用元:flipboard.com)
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ウォリアーズの恐ろしいところは、リーグで最も才能を備えたチームであるだけではないことです。
互いにのびのびとプレイし、ビジョンを共有しあっています。
ウェストの首位であること、カズンズの復帰に適応できたことが、何よりも物語っているでしょう。
ウォリアーズがNBAファイナルに辿り着けばレブロン・ジェームズは居ないため、最大の挑戦者はミルウォーキー・バックス、トロント・ラプターズ、ボストン・セルティックス、フィラデルフィア・76ersのいずれかになるかもしれません。
ですが彼らはこの数年間でウォリアーズと争った経験が無いため、有利な立場とは言い難いです。
カリーはウォリアーズについて、こう語ります。
「僕たちは実績のあるチームだ。どうやって優勝するか、何が必要かを理解しているし、オールスターブレイクまではうまく走れている。僕たちは集中して、元気になって戻ってきたんだ。ウェストには才能に溢れたチームがたくさんある。だけど僕たちが有利な試合をすれば、誰も倒すことはできないだろうね。」
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来季のウォリアーズの姿は誰にも想像できませんし、デュラントは夏にチームを去るかもしれません。
しかしその前に、この4ヶ月間でNBAの頂点を競う試合が行なわれ、少なくとも現状ではウォリアーズが最高のチームであり、彼らはそれを理解しています。
グリーンはこう言いました。
「僕たちのケミストリーが素晴らしい限り、誰も僕たちを倒すことはできないさ。真剣にね。」
”運”が尽きたのか、ウォリアーズを倒すためには”幸運”が必要なのかは分かりません。
しかし生半可なものでは、彼らを倒すのが困難であることは確かでしょう。
(参考記事:Is Draymond Green Right That ‘Luck Might’ve Run Out’ for Other West Contenders?)
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