NBAの歴史に残るファーストラウンドのアップセット7選

(Photo by Jed Jacobsohn/Getty Images)

全米大学のNo.1を決めるNCAAトーナメントは一度負ければ即敗退の大会であるため、全てのスポーツの中でも最も勝者を予測するのが難しい大会として知られています。

 

これとは対照的にNBAのプレイオフというのは非常に予測がしやすいものであり、過去10年間のうち9回は第1シードもしくは第2シードのチームがNBAチャンピオンになっているほか、1995年以降は第4シード以下のチームでNBAチャンピオンに輝いたことがありません。

 

昨季NBAファイナルまで勝ち上がったクリーブランド・キャバリアーズは、2010年のボストン・セルティックス以降初めて第4シードでNBAファイナルまで勝ち上がったチームでした。

 

予測しやすい理由は主に3つあります。

 

チームスポーツであること、他のチームスポーツに比べて優れた選手の影響が出やすいこと、一つのシリーズが7試合制であることです。

 

これはファーストラウンドにも当てはまることであり、昨季のプレイオフでポートランド・トレイルブレイザーズ(第3シード)を下したニューオーリンズ・ペリカンズ(第6シード)は、2014年以来となる第5シード以下でカンファレンス準決勝に勝ち上がったチームでもありました。

 

しかしこのように番狂わせ…いわば”アップセット”が起きにくいからこそ、それが起きた時に深く印象に残るものもあります。

 

ということで今回は、NBAの歴史に残るファーストラウンドでのアップセット7選をご紹介しましょう。

 

1981年:ロサンゼルス・レイカーズ(3) vs ヒューストン・ロケッツ(6)

(引用元:abc11.com)

前年王者のロサンゼルス・レイカーズはこの年第3シードとして、ファーストラウンドで第6シードのヒューストン・ロケッツと対戦しました。

 

しかしレイカーズは前年のファイナルMVPでもあったマジック・ジョンソンが膝を故障しながらプレイしたため、ロケッツが2勝1敗でアップセットを決めるという展開に。(当時のファーストラウンドは3試合制)

 

勝ち上がったロケッツはその後も快進撃を続けてカンファレンス準決勝、決勝も勝ち上がり、NBAファイナルまで到達しています。

 

一方のレイカーズは、ジョンソンと当時のヘッドコーチであるポール・ウェストヘッドの間に亀裂が生じ、翌シーズン序盤にジョンソンがトレードを要求する発言をしたことで、ウェストヘッドHCが解任されるという事態になりました。


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1984年:フィラデルフィア・76ers(3) vs ブルックリン・ネッツ(6)

(引用元:nbcsports.com)

前年王者のフィラデルフィア・76ersは第3シードとして、ファーストラウンドで第6シードのブルックリン・ネッツとの対戦でした。

 

当時の76ersはジュリアス・アービングモーゼス・マローンモーリス・チークスアンドリュー・トニーといった選手らを擁していたため、この年の第1シードであったボストン・セルティックスとカンファレンス決勝で対戦するだろうと考えられていました。

 

一方のネッツは寄せ集めのような長期的視野を持たないチームでしたが、このシリーズはネッツが先に2試合を制するというまさかの展開に。

 

76ersは負けじと2試合を取り返しますが、最終戦となった第5戦はネッツに軍配が上がり、76ersはファーストラウンドで姿を消すことになりました。


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1994年:シアトル・スーパーソニックス(1) vs デンバー・ナゲッツ(8)

(引用元:deseretnews.com)

NBAのプレイオフが16チームで行われるようになって以降、史上初めて第8シードが第1シードを下したチームはデンバー・ナゲッツです。

 

シアトル・スーパーソニックスが最初の2戦を制してシリーズ突破に王手をかけましたが、ホームに戻ったナゲッツが2試合を返してシリーズタイに。

 

そして迎えた第5戦ではオーバータイムまでもつれた末、ナゲッツが敵地で98-94とソニックスを下してアップセットを決めました。

 

まるでNBAチャンピオンに輝いたかのようにボールを抱え、顔をくしゃくしゃにして喜ぶディケンベ・ムトンボは多くの人の心を掴んだことでしょう。

 


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1999年:マイアミ・ヒート(1) vs ニューヨーク・ニックス(8)

(引用元:youtube.com)

ジェフ・ヴァン・ガンディがニューヨーク・ニックスのヘッドコーチになって以来、マイアミ・ヒートとニューヨーク・ニックスの関係は最悪といっても過言ではありませんでした。(1998年のプレイオフでは、ヴァン・ガンディHCを巻き込んだ乱闘もあった)

 

そんな中で激突したファーストラウンドですが、注目すべきはただのアップセットではなかったことです。

 

互いにシリーズ突破に王手をかけた第5戦、1点ビハインドのニックスはアラン・ヒューストンが残り4.4秒でボールを持ち、彼がディフェンダーをかいくぐって放ったショットは残り0.8秒を残す決勝点となりました。

 

 

これは20年経った今でも、ニックスにとっては史上最高のプレイの一つだと言えるでしょう。

 

そして驚くべきことに、勢い付いたニックスはこのままNBAファイナルまで到達しています。(NBAファイナルはスパーズが4勝1敗で優勝)


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2007年:ダラス・マーベリックス(1) vs ゴールデンステート・ウォリアーズ(8)

(引用元:nbcsports.com)

これはNBAのファーストラウンドで起きた史上最大のアップセットとして知られています。

 

この年、ダラス・マーベリックスはレギュラーシーズンで67勝を挙げており、エースのダーク・ノビツキーはシーズンMVPを受賞していたほか、前年ではNBAファイナルまで到達していました。

 

対するゴールデンステート・ウォリアーズは1993-94シーズン以来となるプレイオフ進出であったため、誰もがスウィープ(マーベリックスの4戦全勝)を予想していたことでしょう。

 

しかしウォリアーズはバロン・デイビスが相手の頭上からダンクをかまし、スティーブン・ジャクソンがスリーポイントシュートの雨を降らせ、アンドリス・ビエドリンシュはリバウンドの山を築き上げ、マーベリックスを4勝2敗で下したのです。

 

ウォリアーズは今、NBAで最高のホームコートアドバンテージを持つチームの一つとされていますが、”Roaracle”[Roar(大歓声)+Oracle(オラクル)の造語]はこのシリーズで生み出されました。

 


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2011年:サンアントニオ・スパーズ(1) vs メンフィス・グリズリーズ(8)

(引用元:nba.com)

メンフィス・グリズリーズもまた、2007年のウォリアーズと同様にドアマット時代を経験してきたチームでした。

 

ザック・ランドルフは成熟こそしたものの完全には信頼されておらず、トニー・アレンはリーグで最も気まぐれな選手の一人で、マーク・ガソルは兄のパウ・ガソルほどではなく、ルディ・ゲイマイク・コンリーは有望で若かったものの証明されていませんでした。

 

そんな第8シードのグリズリーズに立ちはだかったのが、第1シードのサンアントニオ・スパーズです。

 

名将グレッグ・ポポヴィッチHCティム・ダンカンマヌ・ジノビリトニー・パーカーリチャード・ジェファーソン…スパーズがファーストラウンドを容易に突破することは目に見えたことだったでしょう。

 

しかしグリズリーズはスパーズを堅守で苦しめ(スパーズが100得点を記録したのは6試合で1度のみ)、4勝2敗でアップセットを決めたのです。

 

このシリーズは、両チームにそれぞれのものを生み出しました。

 

グリズリーズは”グリッド&グラインド”のバスケットボールスタイルを確立させ、スパーズはジョージ・ヒルを手放すかわりにカワイ・レナードを獲得しています。

 

そしてこのレナードがNBAファイナルでチャンピオンに輝く立役者となったのは、そう遠くない未来です。

 


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2012年:シカゴ・ブルズ(1) vs フィラデルフィア・76ers(8)

(引用元:philly.sbnation.com)

このシリーズで印象的なのは”悲劇”であり、特にシカゴ・ブルズのファンはフランチャイズの将来を大きく変えたものとして、異質な形で記憶していることでしょう。

 

第1戦の第4クォーター残り1分22秒、ブルズのエースであるデリック・ローズを襲ったのは左膝前十字靭帯断裂でした。

 

ブルズは第1戦こそ勝利したものの、エースの離脱はあまりにも大きく、結果的に第6戦で第8シードのフィラデルフィア・76ersが勝ち上がり、NBA史上5チーム目となる第8シードが第1シードを破る結末となりました。

 

(参考記事:Biggest 1st-Round NBA Playoff Upsets

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