リーグで最も”チームに価値のある勝利”を与えた選手は?

(引用元:ca.nba.com)

皆さんは、今季のレギュラーシーズンで最も”チームに価値のある勝利”を与えた選手は誰だと思いますか?

 

これを調べるには、それぞれの選手の”サラリー””勝利に対する貢献度(RPM wins)”を明確にする必要があります。

 

簡単に説明すると、各選手の”RPM wins”が同じであっても、チームが払っているサラリーの量によって勝利の価値は違うということです。

 

高額なサラリーを受け取っている選手ほど勝利に貢献するのは当然であり、一方で少額のサラリーを受け取りながら勝利に貢献すれば、チームにより大きな価値があります。

 

ということで今回はそれらを明確に数値化することで、リーグで最も”チームに価値のある勝利”を与えた選手を見てみることにしましょう。

 

(最初の見出しでは、”勝利の価値”を数値化する方法について説明をします。ややこしい話ですので、結果だけが気になる方は2つ目の見出しから読むことをオススメします。)

 

数値化の方法

まず最初のステップは、NBA全体での”勝利の単価”を定量化する必要があります。

 

今季は1,230試合が行われたため、すなわち1,230勝が挙げられました。

 

『Basketball-Reference.com』によれば、今季はNBA全体で36億ドル以上のサラリーが支払われたため、これを1,230で割ると1試合あたりの勝利の単価は「294万9908.82ドル」となります。

 

次に『ESPN』の実質的なプラスマイナス(RPM)を参照し、各選手のRPMとその選手のポゼッション数から”勝利に対する貢献度(RPM wins)”を導き出します。(コチラに記載されているため、これを利用)

 

ただし全ての選手がRPMのリーダーボードに記載される資格があるわけではないため、リーダーボードに記載されている514選手には”RPM wins”に不足分が生じます。

 

その不足分を埋めるため、514選手にはそれぞれ等しく乗算(1.06倍)を適して調整しました。

 

この”調整されたRPM wins”に、先程求めたNBA全体での1試合あたりの勝利の単価を乗算することで、選手がチームに与えた”勝利の価値”が分かります。

 

しかし選手もそれぞれサラリーを受け取っていますので、求めた”勝利の価値”から各選手の実際のサラリーを引き、その余った数字がチームに与えた”実際の勝利の価値”となるわけです。

 

計算式は次のようになります。

 

(各選手のRPM wins)× 1.06 × 2,949,908.82 -(各選手の実際のサラリー)=(実際の勝利の価値)

 


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最も”チームに価値のある勝利”を与えた選手は?

最も”チームに価値のある勝利”を与えた選手が誰なのか、「実際の勝利の価値」の欄を見てみましょう。

 

順位 選手 チーム 実際の勝利の価値 実際のサラリー 勝利の価値 調整済みのRPM wins RPM wins
1 パスカル・シアカム ラプターズ 3,582万ドル 154万ドル 3,736万ドル 12.67 11.87
2 ニコラ・ヴュチェヴィッチ マジック 3,103万ドル 1,275万ドル 4,378万ドル 14.84 13.91
3 ポール・ジョージ サンダー 3,022万ドル 3,056万ドル 6,087万ドル 20.60 19.31
4 ブルック・ロペス バックス 2,938万ドル 338万ドル 3,277万ドル 11.11 10.41
5 カール・アンソニー・タウンズ ティンバーウルブズ 2,782万ドル 784万ドル 3,566万ドル 12.09 11.33
6 ジェームス・ハーデン ロケッツ 2,704万ドル 3,043万ドル 5,747万ドル 19.48 18.26
7 ダニー・グリーン ラプターズ 2,651万ドル 1,000万ドル 3,651万ドル 12.38 11.60
8 ドノバン・ミッチェル ジャズ 2,487万ドル 311万ドル 2,798万ドル 9.94 8.89
9 ヤニス・アデトクンボ バックス 2,268万ドル 2,416万ドル 4,684万ドル 15.88 14.88
10 ケンバ・ウォーカー ホーネッツ 2,124万ドル 1,200万ドル 3,324万ドル 11.27 10.56

 

MVPの有力候補であるジェームス・ハーデンヤニス・アデトクンボポール・ジョージがランクインしているのは当然かもしれませんが、最も”チームに価値のある勝利”を与えたのはパスカル・シアカムでした。

 

シアカムはMVP候補の選手でないにも関わらず、なぜ1位だったのでしょうか?

 

その理由は冒頭でも説明したように、”勝利に対する貢献度(RPM wins)”以外にも”サラリー”を考慮しているからです。

 

シアカムハーデンアデトクンボジョージ、それから”RPM wins”と”実際のサラリー”を抜粋してみましょう。

 

選手 RPM 実際のサラリー
パスカル・シアカム 11.87 154万ドル
ジェームス・ハーデン 18.26 3,043万ドル
ヤニス・アデトクンボ 14.88 2,416万ドル
ポール・ジョージ 19.31 3,056万ドル

 

ハーデンアデトクンボジョージは活躍している分、やはり”RPM wins”が大きいですが、その分高額なサラリーを受け取っていることが分かります。

 

しかし一方のシアカムは”RPM wins”ではリーグの11位となりますが、サラリーではルーキースケール契約であるため破格の154万ドルなのです。

 

これが非常に大きな違いを生み出していると言えるでしょう。

 


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これらの数字が示す意味

簡単に言えば、シアカムは今季開幕時点で154万ドルの価値である選手という位置付けでした。

 

しかしこれらの数字が示す意味は、特にシアカムにとって非常に大きな意味を持つことになるでしょう。

 

それが「MIP(最優秀躍進選手賞)」の受賞です。

 

これらの数字はシアカムの成長を示しているとも言えるのではないでしょうか?

 

彼は安価なサラリーでありながら、ハーデンアデトクンボジョージ以上に”チームに価値のある勝利”を生み出せる選手となったのです。

 

そしてシアカム、それから7位のダニー・グリーンが、ラプターズにとって最高の選手でないことを考えると、今季のラプターズの戦力がどれほど脅威であるか理解できたかもしれませんね。


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――少し余談ですが、「MVP(最優秀選手賞)」とは「Most Valuable Player」の略ですね。

 

この「Valuable」は”価値のある”という意味があり、つまり「MVP=最も価値のある選手」という意味でも取れます。

 

ということは…最も”チームに価値のある勝利”を与えられるシアカムは、ある意味「MVP」に値する選手とも言えるのかもしれません…。

 

(参考記事:Which NBA Player Literally Gives His Team The Most Value?

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