
(引用元:flipboard.com)
4月19日(日本時間20日)に行われたトロント・ラプターズ対オーランド・マジックのファーストラウンド第1戦、ラプターズが98-93で勝利するにはパスカル・シアカムの力なくして成し遂げられたものではないでしょう。
この日、シアカムはドライブ、ポストアップ、長距離砲とフロアのあらゆる部分で爆発し、最終的に30得点、11リバウンド、4アシストを記録しました。
『ESPN Stats & Information』によれば、プレイオフで30得点、10リバウンドを記録したのは、ラプターズにとってクリス・ボッシュに続く球団史上2人目の快挙となったほか、直近5シーズンのプレイオフでこれを達成したのはレブロン・ジェームズとヤニス・アデトクンボの2人だけです。
ラプターズのカイル・ラウリーは、シアカムについてこう語りました。
「彼はとてつもないよ。彼の性格はプレイして楽しむだけなのにね。」
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シアカムは20本中13本のショットを決めましたが、驚くべきはその中でカワイ・レナードやラウリーの力を借りずに得点した場面が多くあることでした。
シアカムはこう語ります。
「プレイを作れるというのは大いに役立つんだ。僕はディフェンスを引き寄せ、オープンな人を見つけるか、自分で得点するのを助けることになる。試合に慣れ、試合のペースを理解して、急がないということだね。」
試合前、ラプターズのニック・ナースHCはシアカムがチームの”3番目のオプション”であるかどうかについて尋ねられると、彼はシアカムをチームの”2番目のオプション”として信頼し、ラウリーが試合全体のマネジメントを行なっていると答えました。
そして試合後、ナースHCはジョークを交えてこう語ります。
「3番目のオプションから彼(シアカム)を引き上げないといけないね。」
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また、シアカムの活躍はオフェンス面に注目されがちですが、彼はディフェンス面でもマジックを苦しめました。
▼シアカムがディフェンスした際の、マジックのシュートスタッツ
スタッツ | 第1戦と第2戦の合計 | 第3戦 |
フィールドゴール | 12-25 | 5-15 |
フィールドゴール成功率 | 48% | 33% |
スリーポイントシュート | 5-13 | 3-9 |
シアカムの攻守における汎用性は、ラプターズが長期に渡って優位性を保つための大きな助けとなることでしょう。
この日はレナードが不調(フィールドゴール19本中5本成功の16得点)だったにも関わらず、ラプターズが勝利を挙げているのが何よりの証拠です。
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シアカムはこう語ります。
「まだ新鮮な気分だし、僕はまだ良くなっていくよ。留まる場所ではないことを分かっているなら、毎日学ぶことができる新しいものがあると思うんだ。それは興奮させてくれるよね。」
今後もシアカムがチームメイトすら驚愕させるようなパフォーマンスを続けるのであれば、ラプターズはより脅威的なチームとして見られることでしょう。
(参考記事:‘He’s unbelievable’: Pascal Siakam’s postseason star turn)