16年のキャリアに幕を下ろしたドウェイン・ウェイドは、自身最後のシーズンである2018-19シーズンに、多くの選手とジャージーの交換をしました。
しかし、ラッセル・ウェストブルックとクリス・ポールのトレードをはじめ、多くの選手が今夏に移籍したことにより、ウェイドのジャージーコレクションの一部が既に過去のものとなってしまったようです。
ウェイドはこのことについて、Twitterで次のようにツイートしました。
俺が知っているのは、フリーエージェントが始まって以来、俺の交換したジャージーのコレクションが偽物のようになっているということだね(笑)。20年後にこれらの選手が、これらのチームでプレイしたなんて誰も信じないよ。
All i know is my jersey swap collection is looking kinda bootleg since FA started 😂😂😂. In 20 years ain’t no one believing those players played in those uniforms❤️
— DWade (@DwyaneWade) July 12, 2019
ウェイドは約40人もの選手とジャージーを交換しましたが、現時点で既に18人の選手の移籍が決定しています。
その一部を見てみましょう。
ジミー・バトラー(76ers → ヒート)
クリス・ポール(ロケッツ → サンダー)
ポール・ジョージ(サンダー → クリッパーズ)
ケンバ・ウォーカー(ホーネッツ → セルティックス)
テリー・ロジアー(セルティックス → ホーネッツ)
ディアンジェロ・ラッセル(ネッツ → ウォリアーズ)
この他にも、アンソニー・デイビス、ジョー・クラウダー、アイザイア・トーマス、マイク・コンリー、マーカス・モリス、ウェイン・エリントンらが、ウェイドとジャージーを交換した後にチームを移籍しています。
ウェイドのジャージーが示すように、今夏のフリーエージェントの移籍は非常に多くなっています。
NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は先日、ラスベガスでの記者会見で移籍の多さについて言及しました。
「数年前に契約が短くなるようにしたことで、より多くの選手が動くことになるというのは想定していました。これは常に諸刃の剣です。一方では、多くの市場で再建の機会を与えますが、他のチームにとっては選手を失うというマイナス面があります」
「契約期間が短くなればなるほど、選手には緊張感が生まれ、パフォーマンス向上のための刺激となります。バランスを考えれば、うまく機能していると思いますよ。オフシーズンにより多くの関心を集めようとしたわけではありませんが、明らかに桁違いのメディナの関心と、ファンの関心を集めることにもなりました。」
ウェイドはキャリアの最初の13年間をヒートに尽くした後、移籍を挟んだものの再びヒートに戻ってきた”フランチャイズプレイヤー”です。
しかし現代のNBAは、選手が行きたいチームに行けるような環境にあるため、フランチャイズプレイヤーが生まれにくくなっているのかもしれません。
ウェイドが交換したジャージーの価値が無くなるわけではありませんが、1年も経たないうちに半数近くが過去のものと化してしまったのは、今のNBAの現状を顕著に示していると言えるでしょう。
(参考記事:Dwyane Wade’s jersey swap collection is already hilariously out of date)
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