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波乱に満ちた2020年のNBAを振り返る

短縮されたオフシーズン

2020‐21シーズンをいつ開幕させるべきか――それは2020年のオフシーズンにおける最大の議題の一つでした。開幕のタイミングによって、オフシーズンの日程も大きく変化するためです。選手側はコンディション調整を中心に1月のシーズン開幕を望んだ一方で、リーグ側はシーズン中断の影響を受けた財政面の損失を取り戻すため、12月のシーズン開幕を望みました。

数週間に渡る話し合いの末、最終的に2020‐21シーズンの開幕は12月22日(日本時間23日)に決まりました。それはNBA史上どころか、北米4大プロスポーツリーグ史上最短のオフシーズンとなることを意味していました。その日数はわずか71日間です。

短縮された分、2020年のオフシーズンは濃密な期間だったとも言えるでしょう。この間にNBAドラフト、フリーエージェント契約、トレード、人事異動など様々な動きを見ることができました。

NBAドラフトではジョージア大のガード、アンソニー・エドワーズが全体1位でミネソタ・ティンバーウルブズに指名されました。フリーエージェント契約ではゴードン・ヘイワードとシャーロット・ホーネッツが4年1億2,000万ドルの大型契約を結び、NBAに衝撃を与えました。トレードではクリス・ポールやドリュー・ホリデー、ラッセル・ウェストブルック、ジョン・ウォールといった名だたる選手が移籍しました。

ロサンゼルス・レイカーズやマイアミ・ヒート、デンバー・ナゲッツ、ボストン・セルティックスといったプレイオフを勝ち進んだチームの選手にとっては、短縮されたオフシーズンはあまり喜ばしいものではありません。しかし、彼らの協力もあるおかげでNBAは普段の姿を取り戻せるようになります。計画通り進めば、2021‐22シーズンは従来通り10月に開幕することになるでしょう。

2020‐21シーズン開幕

波乱に満ちた2019‐20シーズンを振り返るのも束の間、普段のNBAを取り戻す旅路は始まりました。2020‐21シーズンも従来のシーズンとは少し異なります。レギュラーシーズンは72試合であり、アリーナに観客は入らず、過密日程気味で、オールスターはありません。

しかし、NBAは今度こそ全30チームが揃い、それぞれの目標を持って競い合い、無事にシーズンを終えることを願っています。後にも先にもないであろう激動の1年間を乗り越えたNBAは前進しています。

ここからは2021年の物語。何が起こるか見てみましょう。

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