
(引用元:bealestreetbears.com)
どうも、コッコちゃんです!
2010-11シーズン以降、常に勝率5割以上をキープし、7年連続プレイオフを決めていたメンフィス・グリズリーズでしたが、昨季の2017-18シーズンは最悪のシーズンとなってしまいました。
2シーズン前の43勝39敗と比べ、昨季はわずか22勝しか挙げられず、10年ぶりの60敗を経験しています。
司令塔のマイク・コンリーが故障離脱を余儀なくされたから?
デイビッド・フィッツデール氏をヘッドコーチから解任したから?
もちろんそれらが主な理由ですが、それによってグリズリーズのスタッツはどのように変化したのでしょうか。
そしてその変化したスタッツこそ、グリズリーズ転落の要因を決定付けるものとなるでしょう。
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グリズリーズは直近6年間で、非常にスローペースなゲームを行なうチームの一つでした。
▼グリズリーズの直近6年間のペースと、その順位▼
シーズン | ペース | 順位 |
2012-13 | 91.15 | 29位 |
2013-14 | 92.25 | 30位 |
2014-15 | 94.21 | 26位 |
2015-16 | 95.65 | 27位 |
2016-17 | 94.74 | 28位 |
2017-18 | 97.32 | 28位 |
それは昨季も変わることはありませんでした。
しかしグリズリーズのスタッツからも分かるように、現代NBAのペースは徐々に速くなってきています。
速いペースを好むチームからすれば良いことですが、遅いペースを好むチームからすれば、それは厄介なことこの上ないでしょう。
事実、それによってグリズリーズの中で崩壊したスタッツが一つあります。
それが”アシスト”です。
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もちろん、司令塔であったコンリーの離脱も大きいのかもしれません。
ですが、それでも彼らはアシスト面で精彩を欠きすぎています。
43勝を記録しプレイオフ出場を果たした2016-17シーズンと、わずか22勝に留まった2017-18シーズンを比較してみましょう。
確認するのは、AST/TO(1本あたりのターンオーバにつき、何本のアシストを記録できるか)、TOV%(ターンオーバー発生率)、OPP PTS OFF TOV(ターンオーバーからの失点)の3つの項目です。
シーズン | AST/TO | TOV% | OPP PTS OFF TOV |
2016-17 | 1.65(17位) | 13.5(9位) | 14.8(6位) |
2017-18 | 1.44(29位) | 15.3(28位) | 17.3(21位) |
※()内はリーグ順位
リーグ全体見れば、少なくとも丁寧なバスケットボールを行なう部類にあったグリズリーズでしたが、昨季のスタッツの落ちようや順位を見れば、凄惨な状態になっていることは容易に判断できます。
特にひどかったのは、全敗で終えた2月の成績でしょう。
これまでのペースをさらに速め、99.89をマークしました。
よりアシストを意識したのか、アシストが占める割合は62.6%と高い確率を残した反面、AST/TOは1.25に、TOV%は17.4%に悪化したのです。
つまりグリズリーズにとって速いペースは不向きであり、コンリーの離脱によってその部分を制御できなかったのかもしれませんね。
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結果的に今オフには優秀なスコアラーであったタイリーク・エバンスを放出し、いくらかの補強はしましたが、さらに熾烈を極めるウェスタン・カンファレンスで今季もプレイオフを目指すのは到底不可能でしょう。
今のグリズリーズに必要なことは、若手の育成とプレイスタイルの再確認です。
彼らは大きな戦力ダウンを経験していないため、根本的な部分さえしっかりすれば数年後に再び勝利を見込めるチームとなるのではないでしょうか。
2way契約を結んだ渡邊雄太も所属しているチームですので、今後の再起に期待したいですね。
それでは!
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