ヒューストン・ロケッツがジェームズ・ハーデンを手放したことによって、これまで彼の周囲を固めてきたベテラン選手にもトレードの噂が立ち始めています。35歳のパワーフォワード、PJ・タッカーが今季中にチームを去る可能性も浮上し始めました。
タッカーの獲得には複数のチームが関心を示しており、そのうちの一つはパワーフォワードを切実に必要としているミネソタ・ティンバーウルブズであると、『The Athletic』のジョン・クラウチンスキー記者は報じています。クラウチンスキー記者によれば、ウルブズの運営部門のガーソン・ロサス代表は「パワーフォワードは今の我々が最も疑問を抱いているポジション」と語っていました。
「若い選手が何人か居ることも原因だが、我々はフィットできるように取り組んでいる。しかし、改善や向上が見られず、ニーズを満たしていないのであれば、それは私の仕事だ」
ウルブズはオフシーズン中からタッカーの獲得について交渉を持ちかけており、以降も接触を続けていることが報じられています。ただ、ロケッツがハーデンの見返りとして膨大な量のドラフト1巡目指名権や交換権を獲得したことを考えると、彼らはタッカーを放出する場合もドラフト1巡目指名権を要求してくるかもしれません。
複数のポジションでプレイできる多様性を持ち、今季で終了する800万ドルの契約を結んでいるタッカーは、プレイオフで競うチームにとって貴重な戦力となるでしょう。そのため、一部のチームは彼を獲得するためにドラフト1巡目指名権を手放すことをいとわない可能性があります。一方でウルブズは既に2021年のドラフト1巡目指名権を手放しているため、これ以上の指名権の放出には消極的であるとクラウチンスキー記者は指摘しています。そういった意味では、ウルブズはタッカーの争奪戦が始まった場合に不利な立場に置かれるかもしれません。
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