用語解説

「プレイヤーオプション」と「チームオプション」【NBA用語解説】

契約を終えた選手はフリーエージェントとなりますが、その時に”プレイヤーオプション”や”チームオプション”という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

ここでは、プレイヤーオプションやチームオプションの意味について解説していきましょう。

オプションとは

選手とチームは複数年契約を結ぶ時、契約の最終年のみ”オプション”というものを付けられます(ルーキー契約の場合は、最後の2年間が自動的にチームオプション)。

オプションとは文字通り”選択”のことで、契約の最終年を保証して選手が残留するか、保証せずにフリーエージェントとなるかを決めるものです。

プレイヤーオプションであれば選手に、チームオプションであればチームに選択権があります。

それぞれの場合や、どのような状況でオプションが行使、破棄されるか見ていきましょう。

プレイヤーオプションの場合

選手に選択権があるため、プレイヤーオプションのある契約は選手側に有利な契約だと言えます。

ただし、必ずしも選手がオプションを行使してチームに残留するとは限らないことを覚えておきましょう。

前述したように、オプションの有無を決めるのは契約を結ぶ時であるため、実際にオプションを迎えた時にはどれだけ価値のある選手になっているか分かりません。

例として、契約の最終年に2,000万ドルのプレイヤーオプションを結んでいた場合では、次のように考えることができます。

あくまで一例ですが、プレイヤーオプション以上のお金が得られる可能性があれば、選手はオプションを破棄することも理にかなっているのです。(結局は選手の感じ方次第ですが…)

ETOについて

プレイヤーオプションに似たオプションとして、アーリー・ターミネーション・オプション(ETO)というものが存在します。これは5年契約を結んだ選手が、5年目を契約せずにフリーエージェントとなれるオプションです(チームは利用不可)。プレイヤーオプション、チームオプションは、前年よりも高いサラリーに設定しなければならないのに対し、ETOはそのような制限がありません。

チームオプションの場合

こちらはチームに選択権があるため、チームオプションがある契約はチーム側に有利な契約だと言えます。

オプションに対する考え方は選手と逆で、選手が活躍すればするほど、大抵の場合は選手を安く残留させることができるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

まとめると、契約の最終年を保証するかどうかを、プレイヤーオプションでは選手が、チームオプションではチームが決められるということです。

非常にシンプルなルールですので、ぜひ覚えておきましょう。

次回は、選手と再契約をする上で絶対に欠かせない”バード権”について解説します。

お楽しみに!

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