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フランスで経験を積んだセク―・ドゥムブヤはピストンズの助けとなるのか

デトロイト・ピストンズが今年のNBAドラフトで全体15位指名した選手は、ギニア出身のフォワードであるセクー・ドゥムブヤです。

ドゥムブヤはフランスリーグで3年間プレイしており、昨季はリモージュCSPに在籍していました。

トニー・パーカー、ルディ・ゴベア、ニコラ・バトゥーム、エバン・フォーニエといった選手らは、フランスリーグからNBAに旅立った選手です。

ドゥムブヤは、傑出した彼らの後を追い、ピストンズの今後を助けることができるでしょうか?

少なくとも、ピストンズのドウェイン・ケイシーHCはドゥムブヤの可能性を期待しており、オーバーンヒルズにあるトレーニング施設でこう語りました。

「私は、彼が”これから”とは言わない。若く運動能力がある選手だが、ボールの打ち方やプレイのやり方を教える必要があるわけではないんだ。彼はリーグでプレイしていた。これは大学のバスケットボールの一歩先だよ。彼は多くのNBA選手が持っていない特性を備えていると思うから、私が必ずしも”これから”という言葉を使うとは限らないね」

ドゥムブヤの武器はフランスリーグでの経験だけでなく、6フィート9インチ(約205cm)の身長と、230ポンド(約104kg)の体重から発揮される運動能力にもあります。

今日のNBAでマッチアップするには、十分に適していると言えるでしょう。



ピストンズとドゥムブヤの出会いは、どのようなものだったでしょうか?

それは数週間前、ダラスの近くでドゥムブヤがワークアウトを行なっていた時のことです。

そこにはピストンズのシニア・アドバイザーであるエド・ステファンスキー氏と、選手の人事責任者であるグレッグ・ポリンスキー氏、そしてドウェイン・ケイシーHCが居合わせていました。

ステファンスキー氏は、ケイシーHCが次のように言っていたことを思い出します。

「我々は15位でこの子を獲得できないだろうから、今から空港に行くかもしれない」

この時、ドゥムブヤは彼らの目の前で、15本連続でスリーポイントシュートを決めていました。

ドゥムブヤは、ほとんどのモックドラフトで8~11位での指名と予想されていたため、ピストンズはほとんど期待していませんでした。

しかし、ドゥムブヤはピストンズの指名権である15位まで、奇跡的に選ばれずに残りました。

ステファンスキー氏は、次のように語ります。

「こんなことが起こるとは思わなかった。素晴らしいというより幸運だ。それが昨夜に起こったね」

ドゥムブヤは、トロント・ラプターズのパスカル・シアカムと比較されています。

どちらもアフリカの出身(シアカムはカメルーン出身)であり、似たような体格を持っています。

ケイシーHCは2017-18シーズンまでトロント・ラプターズのヘッドコーチを務めていたため、シアカムのこともよく知っています。

ケイシーHCは、ドゥムブヤのシアカムとの比較について、次のように語りました。

「彼はパスカルのようにフロアを走り回るジェット機だから、スピードが上がっていくはずだよ。レンジ、サイズ、ポジションをスイッチする能力は、目を引くものだね。18歳だということも頭に置いておく必要があるね」



7月5日からサマーリーグが始まる時、ピストンズはドゥムブヤがどれだけの選手か見ることが出来るでしょう。

ケイシーHCは、こう語ります。

「彼はここにやってきて、留まるつもりだ。彼は(フランスに)戻らないから、我々のものだね。それが私が彼を愛している理由だよ。我々にとって粘土のようなものだ」

ドゥムブヤが傑出した選手になれるかどうか、楽しみはこれからです。

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