ロサンゼルス・レイカーズはロンゾ・ボール、ブランドン・イングラム、ジョシュ・ハート、3つの1巡目指名権を手放すことで、ニューオーリンズ・ペリカンズからアンソニー・デイビスを受け取り、優勝へ向けて準備を進めています。
しかし、まだやるべきことはあるでしょう。
3人目の大物フリーエージェントを獲得するためのキャップスペースを確保するのもそうですが、他にもレイカーズは2019-20シーズンで成功するために必要な3つのものがあります。
優れた先発ポイントガード
今やNBAはポイントガードのリーグと言っても過言ではありません。
それを裏付けるように、過去6年間でNBAチャンピオンに輝いたチームは全て、その年のオールスターに出場していたポイントガードが在籍していました。(サンアントニオ・スパーズ:トニー・パーカー、ゴールデンステイト・ウォリアーズ:ステフィン・カリー、クリーブランド・キャバリアーズ:カイリー・アービング、トロント・ラプターズ:カイル・ラウリー)
そして、ウェスタン・カンファレンスにはカリー、ラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)を始めとした、優れた才能のあるポイントガードが集まっています。
彼らに対抗するには、やはりレイカーズも優れた先発ポイントガードを確保すべきでしょう。
昨季、ボールハンドリングの責任は主にレブロン・ジェームズ、ブランドン・イングラム、カイル・クーズマが担っており、レブロンがチーム最多の1試合あたり平均8.3アシストを記録しました。
イングラムやボールがトレードされた今、レイカーズが確立されたポイントガードをロスターに加えることが出来るなら、レブロンやクーズマはパスではなく得点にも目を向けることができます。
今夏のフリーエージェントとしてはカイリー・アービングやケンバ・ウォーカー、ディアンジェロ・ラッセル、トレードではクリス・ポール…
誰を選ぶにしろ、レイカーズは1997-98シーズンのニック・ヴァン・エクセル以来となる、オールスターのポイントガードを獲得することが重要かもしれません。
アウトサイドシューター
昨季のレイカーズは明らかにアウトサイドシュート苦しんでおり、スリーポイントシュート成功率はリーグ29位の33.3%に終わりました。
レブロンは圧巻のドライブで相手の注意を引き、デイビスはペイント内でダブルチームをかけられる頻度を増やすことでしょう。
しかし、いくら彼らが囮になったところで、信頼できるアウトサイドシューターが居なければ、彼らの才能は無駄となってしまいます。
幸いにも、今夏はレイカーズを助けることができる優秀な3&Dプレイヤーが出回っているため、そういった選手を獲得できるかはレイカーズのフロント次第です。
ベンチの層
昨年の夏、レイカーズはラジョン・ロンド、ランス・スティーブンソン、ジャベール・マギーといった選手と1年間の契約を結び、シーズン途中にはタイソン・チャンドラーを獲得しましたが、今夏に彼らが再契約する保証はありません。
デイビスのトレードを行なった後、レイカーズのベンチには誰が残るでしょうか?
アイザック・ボンガ、アレックス・カルーソ、モリッツ・ワグナー、ジョナサン・ウィリアムズ、そしてジェメリオ・ジョーンズ…
誰の目から見ても、ベンチの層が薄いのは明らかです。
レブロン、デイビス、クーズマらは確実な第一線の選手ですが、昨季と同じように2019-20シーズンでも誰かが怪我をしたら、その時点でチームは崩壊するでしょう。
優勝するためにはいくらかのビッグネームが必要ですが、それと同じくらいベンチの層を整えることも重要なのです。