考察

2019 NBAドラフトにおける驚くべき”9つの指名”

どれだけ博識なアナリストたちがドラフト前予想であるモックドラフトを作成したとしても、当然それは完璧なものではありません。

しかし実際のドラフトは、時に私たちの予想のはるか上を超えていくような指名もあります。

ということで今回は、識者もびっくりしたであろう2019のNBAドラフトにおける”9つの指名”を見ていきましょう。



9位 八村塁(ワシントン・ウィザーズ)

オールアメリカン1stチームに選出された八村は、当初はロッタリー(14位以内)での指名が期待されていたものの、その後のドラフトコンバインに参加しなかったことで、評価を落としていました。

事実、アナリストの多くは八村を1巡目の後半だと予想しています。

加えて、彼はドラフト前にウィザーズと会うことさえありませんでした。

日本人の私たちはもちろんのこと、米メディアでさえ衝撃を受けた指名だったのです。

11位 キャメロン・ジョンソン(フェニックス・サンズ)

ジョンソンは確かに1巡目指名されるべき選手でしたが、果たしてロッタリーで指名するほどだったのでしょうか?

確かにジョンソンは優れたアウトサイドシューターですが、サンズは何の気なしに彼を指名したようにも思え、全体7位指名を受けたコービー・ホワイトの反応もそれを物語っているようです。

16位 チュマーン・オキキ(オーランド・マジック)

オーバーン大のオキキは、今年のNCAAトーナメント準決勝で前十字靭帯を断裂したため、ほとんどのモックドラフトで2巡目指名が予想されていました。

もし、彼が怪我をしていなければ、ロッタリーで指名を受けていたことでしょう。

それでも、オキキが最初の1~2ヶ月でプレイできないと分かっていながら、マジックは賭けに出たのです。

21位 ブランドン・クラーク(メンフィス・グリズリーズ)

いくつかのモックドラフトでは、ゴンザガ大のチームメイトである八村塁よりも、クラークの方が先に指名されるのではないかと予想されていました。

しかし実際に起きたのは、八村が予想よりも早く指名され、クラークが予想よりも遅く指名されたということです。

NCAAトーナメントで、クラークはショットブロックや、オフェンスの能力を発揮しました。

グリズリーズにとっては、非常に幸運な指名が出来たかもしれません。

23位 ダリアス・ベイズリー(オクラホマシティ・サンダー)

ベイズリーは大学へ進学したわけではなく、海外でもプレイしたわけではない選手です。

代わりに彼は1年間のトレーニングを積み、ドラフトコンバインではスカウトに指名する価値があることを証明しました。

しかし、決してコンバインで特別驚くような結果を残したわけではないため、ベイズリーの23位指名は過大評価されすぎかもしれません。

25位 ナシール・リトル(ポートランド・トレイルブレイザーズ)

高校から進学する時点で、リトルはトップ3での指名が期待されていたものの、ノースカロライナ大ではインパクトに欠けたことで、評価を落とすことに繋がりました。

しかし、彼はノースカロライナ大での役割が適していなかっただけであって、実際にはロッタリー指名を受けられるだけの才能を有しているようにも思えます。

トレイルブレイザーズは、思わぬ選手を獲得できたかもしれません。



28位 ジョーダン・プール(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)

ウォリアーズはクレイ・トンプソンとケビン・デュラントが長期の怪我を余儀なくされたため、シューターを必要としているのは明らかです。

しかし、プールはまだ発展途上の段階であり、もう1年間ミシガン大でプレイを続けるべきだったかもしれません。

ウォリアーズは過去に賢い指名をしてきましたが、プールに即戦力としての影響を期待するのは少し荷が重いでしょう。

31位 ニコラス・クラクストン(ブルックリン・ネッツ)

ジョージア大のクラクストンが、ドラフトコンバインやチームとのワークアウトでどれだけ評価を高めていたかを考えると、この結果は驚くべきものだと言えます。

1巡目で指名されなかったクラクストンはグリーンルームで待たされた後、副コミッショナーのマーク・テイタム氏に最初に名前を呼ばれた選手となりました。

44位 ボル・ボル(デンバー・ナゲッツ)

7フィート2インチ(約218cm)の身長で、優れたシュートブロッカーとして知られているボルが、ここまで順位を落としたのは不思議なことです。

それだけ、ほとんどのチームが彼の怪我(足首の怪我や疲労骨折)を懸念し、避けたのでしょう。

代わりにナゲッツは、2年連続で避けられた選手を獲得しており(昨年はマイケル・ポーターJr.)、怪我の不安材料を取り除けば最高のロスターを構築できるのは言うまでもありません。

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