11月18日(日本時間19日)に行われたサンアントニオ・スパーズ戦でも42得点、11リバウンド、12アシスト――キャリア2年目とは思えない活躍を続けるルカ・ドンチッチは、今シーズンのトリプルダブル回数をリーグ最多の6回に伸ばしました。
得点やボールハンドリングに限らず、パスや勝負強さもリーグトップクラスの実力を兼ね備えたドンチッチは、着実にスーパースターの階段を駆け上がっていると言えるでしょう。
ここでは、壮大な2019-20シーズンを送るドンチッチの、注目しておきたい”3つのポイント”をご紹介します。
1. レブロン・ジェームズに引けを取らないパフォーマンス
ドンチッチは、20歳で40得点超えのトリプルダブルを記録したNBA史上2人目の選手となりました。
その偉業を達成した他の選手は、ドンチッチの幼少時代のアイドルでもあったレブロン・ジェームズしかいません。
マジック・ジョンソンやオスカー・ロバートソンでさえも、その記録を初めて達成したのは21歳の頃でした。
また、過去の20歳以下の選手で、ドンチッチ以上の得点やアシストを平均して記録してる選手は、ジェームズを含んでも見当たらないため驚きです。
ドンチッチは間違いなく、ジェームズにも引けを取らない道を歩んでいると言えるでしょう。
11月1日(日本時間2日)に直接対決し、延長戦にもつれた激闘の後には、ジェームズもドンチッチを次のように称賛していました。
「僕は彼のプレイが大好きだ。彼は自分でショットを生み出せるだけでなく、チームメイトを見つける素晴らしい視野も持っている。彼が正しいプレイをしていると、常に信じているよ」
2. 新人王からMVPへ?
ドンチッチは今シーズン平均29.5得点、10.7リバウンド、9.3アシスト、TS%(3ポイントシュートとフリースローを考慮したフィールドゴール成功率)でも61.3%を記録しています。
昨シーズンはチーム成績の影響もあってかオールスター出場は果たせなかったものの、今シーズンはこのまま行けば、オールスターどころかMVPさえも視野に入るでしょう。
リーグ最多の6回のトリプルダブルという成績が、その憶測をより現実的なものにしています。
もちろん気は早いですが、ドンチッチはマーベリックスをウェスタン・カンファレンスで戦えるチームの一つへと変貌させました。
昨シーズン、マーベリックスは重要なピースとしてクリスタプス・ポルジンギスを獲得しましたが、今のマーベリックスを動かしているのは、やはりドンチッチです。
3. ダーク・ノビツキーの灯火は受け継がれる
MVPといえば、将来的に殿堂入りを果たすであろうダーク・ノビツキーのキャリアの終わりと同時に、ドンチッチはスーパースターに近づいています。
マーベリックスのオーナーであるマーク・キューバン氏は、ノビツキーとの時間を誇りに思っていましたが、今では同じことができる新たな選手が現れました。
マーベリックスのリック・カーライル・ヘッドコーチも、ドンチッチについて次のように称賛しました。
「彼はバスケットボールのコートでやりたいことが何でもできる。彼は今、魔法のような活躍を見せている。これは目を見張るほど驚くべきことだよ」