デトロイト・ピストンズの指揮官でありドウェイン・ケイシー・ヘッドコーチは、2018年までトロント・ラプターズで指揮を執っていました。
そして彼がラプターズを去った翌シーズン、ラプターズにはカワイ・レナードが加入しただけなく、パスカル・シアカムがチームの中心選手として成長し、結果的にラプターズは優勝を成し遂げました。
2016年のドラフトで全体27位指名された25歳のシアカムは、今やオールスター級の選手だと言えるでしょう。
NBA入りを果たした当初、シアカムはNBAのエリートプレイヤーとしては評価されておらず、『Detroit News』のロッド・ビアード氏によれば、ケイシーHCも同じように考えていました。
「彼がスーパースターになるとは思っていなかった。今ではリーグのスーパースターだ。彼は1年目で38試合に先発出場した。(ピストンズのガードの)ブルース・ブラウンのように、我々のために仕事をする選手だったよ。(相手の)最高の選手をディフェンスし、オフェンスでは最後のオプションだったんだ」
ルーキーイヤーのシアカムは、1試合あたり平均4.5得点、3.4リバウンドを記録しました。
それが最優秀躍進選手賞(MIP)も経て、今シーズンは平均25.1得点、8.0リバウンドまで成長しており、1試合で4本にも満たなかったフィールドゴール試投数も、今では20本以上を放つようになっています。
ケイシーHCは、シアカムの成長の理由が、彼の仕事に対する取り組み方にあると語りました。
「上手になりたいと思っている子供は、夏に彼を見に行くといい。彼は負荷管理についても心配していないからね」
カワイ・レナードが去ったにも関わらず、今シーズンのラプターズは19勝8敗でイースタン・カンファレンス4位と好成績を残しています。
若い選手が偉大な功績を残すには、自分自身が成長し、自分自身でモチベーションを上げなければならないという教訓がシアカムの中にあるからこそ、それが今のラプターズにも反映されているのでしょう。
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