現アトランタ・ホークスのビンス・カーターが1999年にトロント・ラプターズでNBAデビューを飾った時、ホークスのカム・レディッシュはまだ生まれていませんでした。
カーターが21年前にNBAデビュー戦で16得点を記録した時、ホークスのトレイ・ヤングや、ケビン・ハーター、ブルーノ・フェルナンドらは、まだ生まれて半年も経っていませんでした。
来月には43歳を迎えるカーターが、これほど長くNBAでプレイし続けられる理由は一体何でしょうか?
12月17日(日本時間18日)のニューヨーク・ニックス戦に出場したことで、カーターはキャリア通算出場試合数を「1,500」としました。
これはジョン・ストックトン、ダーク・ノビツキー、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ロバート・パリッシュしか成し遂げていないマイルストーンです。
そして、それを達成したところに、カーターの称賛されるべき才能と能力があるとも言えるでしょう。
彼はルーキーの時期であっても、スター選手として評価されていた時期であっても、全盛期の半分以下の出場時間しか得られないベテランの時期であっても、様々な役割に適応してきたのです。
『USA TODAY』のジェフ・ジルジット氏によれば、マイアミ・ヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチは、カーターについて次のように語りました。
「基本的に、彼は第1のオプションでも、第2のオプションでも、第3のオプションでも、シックスマン、7番目、14番目、15番目に下がってもこなしてきた。私は彼の大ファンだ。彼は一流の人間であり、偉大なプロであり、キャリアを称えられるべき人間だと感じているよ」
また、カーターはこれまでの22シーズンのうち、17シーズンで60試合以上に出場してきました。
ホークスのロイド・ピアース・ヘッドコーチは、カーターの出場試合数について次のように言います。
「他のメンバーと合わせた(試合)数より、彼が何試合多いか計算しようとしたんだ」
実際はジャバリ・パーカーやアレックス・レン、エバン・ターナー、アレン・クラブ、チャンドラー・パーソンズを含めれば考察は成り立ちませんが、ピアースHCの言わんとしていることは理解できます。
ヤング、レディッシュ、ハーター、フェルナンド、ディアンドレ・ハンター、ジョン・コリンズといった若い選手の合計試合数と比較すれば、カーターの方が上回っています。
今シーズンが終わるまでカーターが全ての試合に出場すれば、通算出場試合数はストックトンとノビツキーを抜いて歴代3位となります。
また、キャリア通算得点でもアレックス・イングリッシュを抜いて歴代22位になることが予想されるでしょう。
ピアースHCは、次のように語りました。
「コート外での価値については、(カーターが引退した)後で話そう。今はまだコートでの価値を必要としている。ボックススコアでも結果を残せることを期待しているよ。先日のシャーロット戦も素晴らしいものだったからね」
問題は、ここにあると言えるでしょう。
カーターは8日(同9日)のシャーロット・ホーネッツ戦で17得点を記録し、10日(同11日)のマイアミ・ヒート戦でも第1クォーターだけで9得点を記録していました。
今シーズンがカーターのラストイヤーであることは示唆されていますが、彼はこの先もプレイし続けられるようにも感じます。