シーディングゲームズが始まる前、ウェスタン・カンファレンス13位だったフェニックス・サンズがプレイイン・トーナメントに進出する可能性は皆無のように思われていました。
なぜなら、最善を尽くしてもウェスト8~9位になる保証はなかったためです。
そして、サンズは実際にシーディングゲームズを8勝0敗――全勝というこれ以上ない結果を残しましたが、同日の試合でポートランド・トレイルブレイザーズ、メンフィス・グリズリーズが勝利したため、サンズの2020-21シーズンは大躍進とともに終えることとなりました。
文字通り、最善を尽くしていたことを考えると、サンズのファンは8試合しかなかったシーディングゲームズに不満を感じるのも無理はないでしょう。
しかし、その過程で得られたものは他のどのチームよりも大きかったのではないでしょうか。
同日のブレイザーズ対ブルックリン・ネッツ戦の直後、各チームのツイッターの公式アカウントは互いに称賛を送り合っています。
サンズはブレイザーズに対して「素晴らしい試合だった。君たちの全力をリーグに見せつけてやれ」と送ると、ブレイザーズは「サンズの将来は明るい。見事な走りだった」と返しました。
Future is bright, @Suns. What a run.
All our love back 💛💛 https://t.co/ABP0ntRHnJ
— Portland Trail Blazers (@trailblazers) August 14, 2020
一方で、惜しくも敗れたネッツも「申し訳ない。素晴らしい走りだったよ」とサンズを称えました。
sorry guys. y'all had a hell of a run.
— Brooklyn Nets (@BrooklynNets) August 14, 2020
記憶に残るサンズ8連勝のは、ブレイザーズが言ったように「明るい将来」を確かに示したと言えるでしょう。
今シーズンのサンズはドアマットであった過去数年間とは明らかに異なるものであり、2009-10シーズン以来のプレイオフ進出を果たせる時も、そう遠くないはずです。