今年のオフシーズンにフリーエージェントを迎えるワシントン・ウィザーズのダービス・ベルターンスについて、『NBC Sports Washington』のチェイス・ヒューズ記者は、アトランタ・ホークス、ニューヨーク・ニックス、フェニックス・サンズが、彼の争奪戦の脅威になる可能性があると伝えています。
さらにヒューズ記者は、特にホークスが獲得に向けて積極的になる準備をしていると指摘しました。
今季、ベルターンスはシーズンが中断されるまでに54試合(平均29.3分)に出場し、平均15.4得点、4.5リバウンドと大きく飛躍し、3ポイントシュート成功率でも2年連続で42%以上を記録しました。
そして、ベルターンスは過去の前十字靭帯断の負傷歴と、フリーエージェントとしての価値を下げないため、シーズン再開後にプレイしないことを選択しました。
6フィート10インチ(約208cm)のサイズを持ちながら、精度の高いアウトサイドシュートを打てる選手はリーグでも数少ないため、ベルターンスが複数のチームの関心を引くのは不思議なことではないでしょう。
ベルターンスは今季序盤の時点で1,500~2,000万ドル相当の価値があると予想されており、その後、新型コロナウイルスの影響で来季のサラリーキャップが不透明になりましたが、それでも依然として1,500万ドルの契約は結べるというのが大方の見方となっています。
そのため、今年のオフシーズンに大きなキャップスペースを持つホークス、ニックスは、彼を獲得するにあたって正当な脅威となるのは間違いありません。
サンズのサラリーキャップは不透明ですが、以前に取り上げたトロント・ラプターズのフレッド・ヴァンブリートの噂と同様に、狙った選手のためにサラリーキャップを空けることはいとわない可能性もあります。
当然、ウィザーズがベルターンスと再契約を結ぶ可能性も十分に考えられるでしょう。
彼らはトレード期限直前になってもベルターンスの放出を断り、他のチームよりも多くのサラリーを提示できるバード権を保持しており、彼と再契約を結びたいと常々言ってきました。
ただ、ウィザーズが競うにあたってベルターンスの与える影響が大きいことを考えると、少し安価な金額で再契約を結ぶことはあまり期待できないため、ウィザーズのサラリーの柔軟性はさらに失われるかもしれません。