NBAのチームと2020年のドラフト指名候補選手の直接ミーティングが、10月16日(日本時間17日)から11月16日(同17日)にかけて開催されることを、『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者が伝えています。
これにより、チームは11月18日(同19日)に開催される2020年のNBAドラフトの2日前まで、指名したい選手を直接見極められる機会を得ることになります。
ただし、チーム側は選手と最大10回までしかミーティングを行うことができず、選手側は同一チームと最大2回までしかミーティングを行うことができません。
したがって、チーム側は関心のある同一選手と最大2回のミーティングを行うことが可能ですが、その分だけ他の選手を見る機会が減ってしまうことになります。
また、チームは最大3人のエグゼクティブが選手とミーティングを行うことを許可され、選手は代理人、トレーナー、家族などを含む最大3人のゲストを招待することが許可されています。
Within 72 hours of prospect visits, all individuals must register negative coronavirus test. Three NBA team executives allowed per visit with 2020 prospects; the prospect is allowed to bring three individuals (family member, agent, etc). https://t.co/Q7pQzzOE3n
— Shams Charania (@ShamsCharania) October 12, 2020
『ESPN』のジョナサン・ギボニー記者によれば、ミーティングは一度で最大4時間半に渡って行うことができ、選手は一度のワークアウトで複数のチームがパフォーマンスを評価するように手配することもできます。
ただし、ワークアウトを評価した全てのチームが、ミーティング回数を消費することになります。
もちろん、新型コロナウイルスへの対策も万全を期しています。
ミーティング前の72時間以内で、ミーティングに参加する全ての関係者が新型コロナウイルスの検査で陰性であること、チームのスタッフは選手と交流後2時間以内に体温測定をすること、症状の自己監視をすること、マスクもしくはフェイスシールドを着用すること、握手などの物理的な交流を控えること、6フィート以上(約1.8m以上)のソーシャルディスタンスを維持すること――などが義務付けられています。
また、ギボニー記者は、直接ミーティングに関するその他の制限が緩和されたと伝えています。
その例の一つとして、チームは合計小売価格500ドル以内であれば選手に練習器具を提供することが可能です。
一方で、厳しい状況下でも選手を評価する機会があるのは素晴らしいことですが、今回の直接ミーティングが従来とは異なるため、懸念が生じていることも知っておかなければなりません。
従来であれば、チームは一度に数人の選手を評価することができ、ドラフト当日までに数十人の選手を見る機会があります。
しかし、今年は様々な制限によってチームが評価できる選手は限られているため、チームは評価したい選手に優先順位を付けることになるでしょう。
そのため、下位の指名順が予想される選手ほどアピールの機会は減り、エグゼクティブやスカウト、コーチに好印象を与えることも難しくなってしまいます。