デトロイト・ピストンズが3月25日のトレード期限までフォワードのブレイク・グリフィンをラインナップから外すことを、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じています。ウォジナロウスキー記者によれば、ピストンズは再建のために若い選手の育成に専念したいと考えており、一方で、31歳のグリフィンは競争力のあるチームで戦うことを望んでいるため、グリフィンの欠場は双方の合意によって決定されたようです。
ピストンズのトロイ・ウィーバーGM(ゼネラルマネージャー)は、今回の決定について次のように声明を述べました。
「ブレイクの代理人との広範な話し合いの結果、双方の利益を最大化するために解決に向けて取り組み始めることを決定しました。我々はブレイクがデトロイトにもたらした全ての努力と、彼のキャリアを尊重し、全ての関係者がポジティブな結果を得られるように取り組みます」
一方、グリフィンはピストンズに対し、自分のキャリアで何を成し遂げたいのか理解してくれたことや、解決に向けて動き出してくれたことについて感謝を述べています。
しかし、グリフィンのトレード先を探すのは簡単なことではないでしょう。彼は今季に3,660万ドルの大型契約を結んでおり、来季には3,900万ドルのプレイヤーオプションが控えているためです。
かつては派手なダンカーとしてコート上で輝きを放っていたグリフィンですが、近年は怪我の影響でプレイメイキングを中心にチームに貢献しています。この判断はグリフィン個人としては間違っているわけではなく、2018-19シーズンには4年ぶりとなるオールスター出場も果たしました。
しかし、今季のグリフィンは20試合の出場で平均12.3得点、5.2リバウンド、3.9アシストと、あまり生産的ではありません。また、12シーズンで70試合以上に出場したのがわずか4シーズンのみという怪我の経歴も相まって、グリフィンの契約は近寄り難いものとなっています。
したがってトレード先が見つからなかった場合、双方はバイアウトについても検討していると、ウォジナロウスキー記者は報じています。
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