ベストを尽くしても、望んだ結果が得られない時ほど辛いものはありません。
リーグ最多の平均34.4得点を記録しているワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールは、1月27日(日本時間28日)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦でも47得点を記録しました。しかし彼の奮闘もむなしく、試合はほとんど競ることもなくウィザーズは124-106で敗戦を喫しました。今季のウィザーズは3勝11敗でイースタン・カンファレンス最下位に沈んでいます。
2019年10月にウィザーズと延長契約を結んだビールですが、現状から彼はチームの将来に不安を感じずにはいられないようです。『The Athletic』のフレッド・カッツ記者によれば、ビールは試合後のインタビューで何度も「勝ちたい」という言葉を口に出していました。
「タフだね。皆が勝ちたがっているし、僕だって勝ちたい。ここで勝ちたいから僕は残ったんだ。ここなら勝利を成し遂げられる場所だと思っている」
ビール個人のパフォーマンスは素晴らしいものであり、1月6日(同7日)のフィラデルフィア・76ersで挙げた60得点を含む、出場した6試合連続で30得点以上を記録しています。しかし悲惨なことに、6試合のうち5試合で敗戦を喫しています。
この日の試合ではチームメイトのスターであるラッセル・ウェストブルックが欠場していたことで、ビールとウィザーズの今季がどのようなものであるかがより顕著に表れました。ビールは1試合で37本のフィールドゴール試投数を記録し、その他に二桁得点を記録したのはギャリソン・マシューズの15得点と、ロビン・ロペスの14得点のみでした。
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ブラッドリー・ビールがキャリア最高の60得点も勝利には結びつかず、露呈するディフェンスの問題