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ブラッドリー・ビールがキャリア最高の60得点も勝利には結びつかず、露呈するディフェンスの問題

ワシントン・ウィザーズのスターであるブラッドリー・ビールは、現時点でリーグ最高勝率を記録しているフィラデルフィア・76ersを倒すために多くの仕事をこなしました。彼は最初の3クォーターで57得点を記録した後、第4クォーターでわずか3得点と失速しましたが、試合全体での計60得点はキャリア最高の記録でした。彼の爆発的なパフォーマンスは、チームが最大21点のビハインドを追いつく原動力にもなりました。

それでもウィザーズは勝利に結びつけることができませんでした。特に第4クォーターの最後の4分間はわずか5得点とオフェンスが停滞し、141-136で敗れたことによってウィザーズは今季の成績を2勝6敗としています。

基本的に、60得点を記録した選手の所属するチームがその試合で敗れることはほとんどありません。実際のところ、過去20シーズンにおいて60得点以上を記録した選手の所属するチームは、その試合で19勝3敗という結果を残してきました。異次元なオフェンスは相手にとって抑え込む術がないため、よほど自分たちのチームのディフェンスが崩壊しない限り試合に敗れることはないのです。

しかし残念ながら、ウィザーズはそのようにディフェンスが壊滅的なチームの一つです。それもファンにとっては見慣れた光景です。昨季、ウィザーズは120得点以上を記録した11試合、130得点以上を記録した5試合、そして158得点を記録した試合でも敗戦を喫してきました。1試合あたりの平均得点はリーグ7位の114.6得点であったのに対し、1試合あたりの平均失点はリーグ29位の119.1失点でした。悪いディフェンスが良いオフェンスを大幅に上回ったことにより、昨季のビールは40得点以上を記録した10試合のうち9試合で敗戦を経験しました。

ディフェンスの問題は今季に入っても改善されていません。むしろ質は落ちています。ウィザーズの昨季のディフェンシブ・レーティングは114.7ポイント(リーグ29位)であったのに対し、今季は115.2ポイント(リーグ29位)となっています。

ビールは驚くほど忍耐強く、ウィザーズに対して忠誠心を示しています。2019年にはウィザーズと2年間の延長契約を結びました。これによってウィザーズはビールの周囲を固め、勝利できる環境を構築する猶予を得ることができました。しかし、結果は伴っていません。

そのためビールが現状に怒りを感じるのも仕方のないことでしょう。ウィザーズが今季を4連敗でスタートさせた後、ビールは記者団のインタビューを拒みました。そして76ers戦に敗れた後も「腹が立つ」と言い、自身のキャリア最高のパフォーマンスに意味は無いと語りました。

「キャリアで最高のパフォーマンスを見せた試合は、どれもこれも敗れている。だから、そういったものは数に入れていない。…僕はただ勝ちたいだけなんだ」

しかし、ウィザーズが短期間で現状を変えることは難しいかもしれません。ラッセル・ウェストブルックの莫大な契約は、チームのサラリーの柔軟性を大きく制限しています。少なくとも彼の契約は来季まで続き、2022-23シーズンもプレイヤーオプションとなっています。ウェストブルックをトレードで獲得するため、ウィザーズは2023年のドラフト1巡目指名権も手放しました。八村塁やデニ・アブディヤは有望な若手選手ですが、チームのディフェンスを大幅に改善させるような選手とは少し異なるタイプです。

ウィザーズとビールの時間が終わると言っているわけではありません。しかし、今のウィザーズの状況を見る限りでは、ビールがチームを去る決断を下したとしても不思議ではない段階まで来てしまっているように見えます。

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