過去2年間のレギュラーシーズンで成功を収めてきたミルウォーキー・バックスですが、今季は全てが上手くいっているわけではありません。彼らは2月16日(日本時間17日)のトロント・ラプターズ戦に敗れたことで4連敗を喫し、現時点で16勝12敗でイースタン・カンファレンス3位につけています。
しかし、2年連続シーズンMVPであるバックスのヤニス・アデトクンボは、チームの現状が深刻なものであるとは考えていないようです。『ESPN』のエリック・ウッドヤード記者によれば、26歳の絶対的エースはNBAで勝利することがどれだけ難しいかを語りました。
「僕らは改善を続け、バスケを続け、映像を見返す必要がある。結局のところ、僕らはコートに立って競わなければならない。コートの上で簡単なことは何もない」
「試合で勝ちたいと思っても、必ずしも自分の思い通りになるとは限らない。それでも、常に明るい面に目を向ける必要がある。チャンスは木曜日に残っている。だから改善し続けるんだ。それに、今が全ての終わりじゃないからね」
バックスにとっての最大の痛手の一つは、リーグの安全衛生プロトコルによってドリュー・ホリデーが直近5試合に欠場していることでしょう。バックスは昨年のオフシーズン、主要なローテーションプレイヤーであるエリック・ブレッドソー、ジョージ・ヒルと引き換えにホリデーを獲得しているため、チームが彼に頼る部分は多くあります。
今季、ホリデーは23試合の出場で平均16.4得点、4.8リバウンド、5.4アシスト、1.9スティール、フィールドゴール成功率 50.2%、3ポイントシュート成功率 38.7%を記録しています。アデトクンボはホリデーの離脱を言い訳にするつもりはないものの、彼がチームにとって必要な存在であると語りました。
「僕らはもっと良くならないといけない。確かに僕らはチームのプレイメイカーであり、最高のディフェンダーである選手を欠いている。もちろん、それは言い訳にはならない。僕は言い訳をする選手じゃないからね。だけど、彼は僕らにとって重要なピースであり、僕らは彼を必要としている」
今のバックスは苦戦を強いられていますが、だからといって彼らへの警戒心を解いていいわけではありません。過去2年間に渡ってバックスと上位争いを繰り広げてきたラプターズのニック・ナースHC(ヘッドコーチ)は、彼らの不振が一時的なものに過ぎないと語っています。
「層の厚さや経験など、彼らは確実に全ての要素を揃えている。後半も良いプレイを続け、プレイオフでの長期戦に備えているチームに、彼らも含まれていると思うよ」
バックスは2月18日(同19日)に再びラプターズと対戦します。
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同点のフリースローを外した悔しさから、さらに学ぶことを望むヤニス・アデトクンボ「あの瞬間を経験したい」