NBAのプレイオフにおいて、歴史的な第7戦はいくつかありますが、フィラデルフィア・76ersとトロント・ラプターズのイースタン・カンファレンス準決勝第7戦は、そのいずれも凌駕すると言っても過言ではないでしょう。
90-90で迎えたラプターズの最後のポゼッション、そこで最後のショットを放ったのは、今季ラプターズに加入したエースのカワイ・レナードでした。
ショットを放った直後にブザーが鳴り、それからわずか数秒の出来事でしたが、まるで時が止まったかのように、決まるまでの時間はとても長く感じたはずです。
そして決まったブザービーターは、NBAの歴史上で史上初となる第7戦でのブザービーターであったことを意味しました。
試合後、レナードは自身のブザービーターについて、次のように語りました。
「素晴らしかった。第7戦でウィニングショットを決めるなんて、今までに経験したことがないよ。ショットを放ち、あの瞬間を感じられるのは幸せだ。そして僕のキャリアに残るものだったね。」
「(ジョエル)エンビードが僕を守っていた。彼は僕より背が高く、(リーチも)長いから、スペースを見つけ、ショットを高く打つことだけを意識したよ。」
チームメイトのカイル・ラウリーは、レナードのショットについてこう語っています。
「クレイジーだったよ。まるで人生の勝者みたいな感じで、みんながそのように祝っていた。とても素晴らしい瞬間だったね。」
シリーズ突破を懸けた最終戦でのブザービーターは、1989年のイースタン・カンファレンスのファーストラウンド第5戦、シカゴ・ブルズのマイケル・ジョーダンがクリーブランド・キャバリアーズを相手に決めて以来、史上2人目の快挙です。
レナードは、ジョーダンと同じ――もしくはそれ以上とも呼べる伝説的なショットを決めたのでした。
残り10.8秒でレナードがフリースローを外し、76ersのジミー・バトラーが残り4.2秒で同点のレイアップを決め、誰もが”歴史的な第7戦”だと思ったことでしょう。
最後のレナードのショットでさえも、決まるか、外れるか、ほんのわずかな差でした。
それは、両者がいかに拮抗した戦いを繰り広げていたかを意味していたとも言えるのではないでしょうか。
どちらが勝ってもおかしくない試合であり、ほんの少しだけラプターズが上回ったということです。
両チームの健闘は、称賛されるべきものでしょう。