2009年のNBAドラフトで、ゴールデンステイト・ウォリアーズが全体7位でステフィン・カリー(以下ステフ)を指名しなかったとしたら、ウォリアーズがどんな現在を送っていたか想像してみて下さい。
まず間違いなく、5年間で4度の優勝を争えるようなチームにはならなかったでしょう。
しかし驚くことに、それは実際に起こる可能性があったのです。
先日、『NBC Sports』とのインタビューの中で、ステフの父であるデル・カリー氏は、ウォリアーズにステフを指名してはいけないと言ったことを明かしました。
「(当時のウォリアーズのヘッドコーチである)ドン・ネルソンが、私に電話をして”あなたの息子を(我々が)ドラフトすることについて、どう思う?”って言ったのを覚えている。私は”駄目だ。質問されたから、正直に答えるよ。駄目だ。”って言ったよ。」
「会話が続いて、彼は”まあ、機会があれば、我々はそれをする(ステフを指名する)よ。”と言った。私は”コーチ、それはあなたが決めることだ。”と返したよ。」
"I don't know where Golden State is..." - Sonya Curry
When asked on Draft night by then head coach Don Nelson about the @warriors drafting @StephenCurry30, Dell Curry said "Don't. You asked me the question, I'll tell you the truth. Don't."
It all worked out in the end. pic.twitter.com/p1EwGb921D
— NBC Sports Northwest (@NBCSNorthwest) May 15, 2019
ステフがウォリアーズに入団して最初のシーズンに、ウォリアーズは29勝53敗という成績を残したことで、デル氏は息子にとってウォリアーズは相応しいチームではないと感じたようです。
「私たちは、彼がもっと良いチームやシナリオ、他のチームのプレイ方法、ロッカールームに適していると思ったよ。」
ステフの母であるソニア・カリー氏も、同様のことを感じたそうですが、理由は少し異なります。
「まあ、それはお父さんの答えで、プロのアスリート選手の答えです。私の場合は、ゴールデンステイトが遠すぎるという考えでした。私の大事な息子はどこに行っているのでしょうか?私はゴールデンステイトがどこにあるのかも分かりませんでした。」
それから数年後、ステフが、ウォリアーズが、歴史に名を刻むことになると、誰が予想できたでしょうか?
フランチャイズの成功と失敗は、まさに紙一重だということですね。