フリーエージェントとなった30歳のジェレミー・リンは今年の夏、台湾でのイベントで「NBAが自分を見捨てた」ように感じるとコメントしました。
もちろんNBAがリンを排除しようとしているわけではありませんが、昨季はルーキーイヤー以来最も少ない平均出場時間を記録したことから、彼のチャンスが減っていることも事実です。
とはいえ、昨季1試合あたり平均9.6得点、2.4リバウンド、3.1アシストと控えめな成績であっても、リンはバックアップを務めるには申し分ない選手かもしれません。
まだ、彼は必要とするチームはいくつかあるでしょう。
ここでは、推測できるリンの潜在的な移籍先を5つ見ていきます。
[kanren postid="14153"]シャーロット・ホーネッツ
今年の夏にケンバ・ウォーカーが去ったホーネッツですが、新たにテリー・ロジア―と3年5,670万ドルの契約を結んだということは、彼らはまだ再建段階に入るつもりは無いのかもしれません。
彼らがプレイオフ進出の希望を残したいのであれば、リンを活用するのも良い選択肢です。
リンは2015-16シーズンにホーネッツでプレイした経験があり、当時は1試合あたり平均11.7得点、3.0アシストを記録し、シックスマン賞の投票で7位にランクインしました。
現時点で、ホーネッツのポイントガードはロジアーと、2年目24歳のデボンテ・グラハムの2人だけです。
もしグラハムが一貫して貢献できなかった場合は、代わりにリンが務めることができるでしょう。
マイアミ・ヒート
契約最終年を迎えるゴラン・ドラギッチは、2019-20シーズンの先発ポイントガードを務めることが、既に球団社長のパット・ライリー氏によって明言されています。
そのバックアップを務めるのは誰でしょうか?
昨季ドラギッチが怪我で離脱を余儀なくされた時、代わりを務めたジャスティス・ウィンズロウがキャリア最高とも言える活躍を残したのは、やや衝撃的だったかもしれません。
しかし、ウィンズロウは多くのポジションをこなせる選手であるだけに、ヒートはドラギッチのバックアップを務められる純粋なポイントガードを持っておくべきです。
もう一人のポイントガードであるケンドリック・ナンが十分な役割を果たせなかった時、リンはヒートのプレイオフ進出を支える役割を担うことができるでしょう。
ロサンゼルス・クリッパーズ
来季の主なボールハンドラーは、これまでチームを引っ張ってきたルー・ウィリアムズ、そして今夏に加入したカワイ・レナードとポール・ジョージとなります。
しかし、純粋なポイントガードはパトリック・ベバリーの他に、最近契約したデリック・ウォルトン(昨季はヨーロッパリーグでプレイ)しか居ません。
クリッパーズがさらに確立されたポイントガードを求めるならば、それはリンが適任となるでしょう。
リンの出場時間は限られることになりますが、彼がNBAでのキャリアに固執するのであれば、選手の怪我に備えるなど最小限の役割を受け入れることも重要です。
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
NBAに衝撃をもたらした”リンサニティ”が起きる前、リンのNBAにおけるキャリアの出発点となったのがウォリアーズです。
2010-11シーズン以来の再会は良い話となるだけでなく、ウォリアーズとリンの双方に恩恵をもたらすかもしれません。
現時点でウォリアーズは、ステフィン・カリーのバックアップを務められるポイントガードを欠いています。
リンは、それを務めるのに適任だと言えるでしょう。
”リンサニティ”が起きることは無くとも、ウォリアーズのような安定したチームでプレイすることで、2017年に負った右ひざ膝蓋骨の腱の断裂により失った自信を取り戻せるかもしれません。
海外
最近では、リンがユーロリーグが中国リーグでプレイする可能性についての情報もあります。
具体的には、2018-19シーズンのユーロリーグ王者であるCSKAモスクワが、リンに関心を抱いているという噂がありました。
しかし交渉が難航したことにより、モスクワはロン・ベイカーと契約を結んでいます。
リンは現時点で、NBAでプレイすることに焦点を当てているため、すぐに海外のリーグでプレイすることは考えられないかもしれません。
それでも本当にNBAのチームが彼を必要としなかった場合、海外リーグのチームにとってリンは貴重な戦力となるでしょう。