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ポール・ジョージがクリッパーズへ移籍した一番の理由

昨シーズンまで、2年間に渡ってオクラホマシティ・サンダーでプレイしてきたポール・ジョージが、トレードを要求し、ロサンゼルス・クリッパーズへ移籍したことには理由があります。

しかし、それは人々が思うような”優勝したい”という想いだけではありません。

『ESPN』のラモナ・シェルバーン氏によれば、ジョージは次のように語りました。

「(人々は)バスケットボールの理由で移籍したと思っている。だけど、それが理由ではない。バスケットボールよりも深い理由があるんだ」



ジョージはクリッパーズへ移籍した一番の理由は、母親の存在であったことを明かしています。

彼が6歳だった頃、当時36歳だった母親は重度の脳卒中を引き起こしました。

ジョージは病院に居た最初の頃を思い返して、こう語ります。

「母はほとんど植物状態だった。認識することも、意思の疎通も、話すこともできず、失明もしていた」

ジョージの母親は生死の境をさまよいましたが、意識を取り戻し、困難に立ち向かっています。

ジョージはこう語りました。

「母は困難に立ち向かうことに全力を注いでいる。彼ら(医師)は、母はもう歩けないだろうと言った。母はもう話せないだろうと言った。完全に麻痺して、視力も戻らないだろうと言った。それでも、母は立ち向かっている」

ジョージの母親は、まだ動き回ることが困難な状態です。

ジョージがフレズノ州立大に通い始めると、家族は彼の試合を観戦し続けられるようにとフレズノに移りましたが、彼が2010年にインディアナ・ペイサーズにドラフトされたことによって、その希望を叶えることはより難しくなりました。

ジョージはこう語ります。

「母は文句を言わない。だけど、飛行機に乗ったり、旅行したりするのは大変だ。僕が母の元へ行き、母と父の旅行をずっと楽にできたということが、(故郷のロサンゼルスに)戻ってホームでプレイしたいと思った一番の理由の一つだよ」



ペイサーズが優勝候補から落ちた時や、2018年に自身がフリーエージェントとなった時、ジョージはロサンゼルスへ帰ることを検討していました。

ロサンゼルス・レイカーズはジョージが望む移籍先の一つでしたが、レイカーズは契約にしても、トレードにしても、彼のために十分なものを差し出すことはできませんでした。

そのため、ジョージは2018年の夏にサンダーと再契約を結んだのです。

しかし2019年は、ジョージがレイカーズでなくともロサンゼルスへ帰る機会を、再び得た年でした。

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