今年のオールスターゲームの第4クォーターに採用された”最終目標スコア”が、来年のオールスターゲームにも採用される可能性は高いかもしれません。
『ESPN』のザック・ロウ記者によれば、NBAの運営部門代表であるバイロン・スプルーエル氏は、来年のオールスターゲームでも”最終目標スコア”が採用されることを「有力な考え」と語っています。
実際のところ、今後のオールスターゲームでもこうしたコンセプトを採用するという考えは、勢いがあると言えるでしょう。
今年のオールスターゲームで採用された”最終目標スコア”とは、第3クォーター終了時点でリードしているチームに24点を合算した得点のことであり、時間無制限の第4クォーターで先にその得点に到達した方が勝利となります。(例:100-90で第3クォーターが終了した場合、『リードしているチームの得点+24点』となるため、最終目標スコアは124得点となる)
これは夏に開催されたバスケットボールトーナメントで採用されている”エラム・エンディング”を模したものであり、主な目的としては、試合終盤の接戦で意図的なファウルを防ぐためにあります。
実際にこの大会の試合では、第4クォーター残り4分となった時点でリードしているチームに8点を合算した得点が”最終目標スコア”となり、時間無制限の試合へと変わります。
NBAのオールスターゲームにもこのようなコンセプトを導入しようと最初に提案したのは、オクラホマシティ・サンダーのクリス・ポールでした。
最初の提案はプラス38点だったようですが、議論を重ねた後に、亡くなったレジェンドのコービー・ブライアントを称えるという意味で24点となりました。
今後も”最終目標スコア”が採用されるかどうか、プラス24点のままかどうかは分かりませんが、少なくともオールスターゲームでは多くの人々が新たなコンセプトを絶賛していました。
一方で、Gリーグにも”最終目標スコア”を導入してみてはどうか…という意見もあるようですが、こちらは難しい話となるでしょう。
Gリーグの主な機能の一つは、NBAへ向けた選手、コーチ、審判の準備の場でもあるため、GリーグとNBAのシステムが大きく異なることに対しては懸念があります。
スプルーエル氏も、GリーグとNBAの間では「できる限り一貫性のあるプレイができるようにしたい」と語りました。
いずれにしても、NBAのオールスターゲームで機能したこともあって、”最終目標スコア”は議論に値するフォーマットの一つとなっているのは間違いないでしょう。
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