ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチは、2019-20シーズンのMVP投票でヤニス・アデトクンボ、レブロン・ジェームズ、ジェームズ・ハーデンに次ぐ4位という結果に終わりました。
しかし、必ずしもトップに立つことだけが素晴らしいわけではありません。
今年のMVP投票によって、ドンチッチは再びNBAの歴史に名を刻むことになりました。
『Dallas Morning News』のブラッド・タウンセンド記者によれば、マーベリックスの40年の歴史においてMVP投票でトップ5以内に入ったのは、今回のドンチッチを含めて4度しかありません。
そして、ほかの3度は全てダーク・ノビツキーのみが2005年(3位)、2006年(3位)、2007年(MVP)に達成しているため、ドンチッチはMVP投票で5位以内に入ったフランチャイズ史上2人目の選手なのです。
これだけではありません。
さらに驚くべきは、その”スピード”だと言えるでしょう。
ノビツキーは初めてMVP投票でトップ5に入った時でさえ、彼は25歳で7年目のキャリアを終えたところでした。
一方で、ドンチッチはMVPが発表された時点で21歳と6ヶ月と21日です。
これはNBAの歴史を見ても、MVP投票で5位以内に入った選手の中では史上2番目に若い年齢であり、彼よりも早かったのは2005-06シーズンにレブロン・ジェームズが達成した21歳と4ヶ月と8日のみでした(当時のジェームズは2位)。
忘れてはならないのが、NBAが新型コロナウイルスの影響で今季の中断を余儀なくされ、MVP投票が従来の6月から9月に変更されたことです。
もし、従来通りMVP投票が行われ、結果も同様であれば、ドンチッチはジェームズよりも早く――史上最速でMVP投票で5位以内に入った選手となっていました。
とはいえ、それに文句を付けても仕方がないでしょう。
最も重要なのは、アメリカとカナダの100人のスポーツライター、ブロードキャスターが、NBAでわずか2年間しかプレイしていないドンチッチを、アデトクンボやジェームズ、ハーデン、カワイ・レナードらと共に、MVP候補として認めているということです。
それだけでも、ドンチッチが今後数年間に渡ってMVP候補となり、将来のNBAを牽引していく選手の一人となることが分かります。