今年のNBAドラフトで全体1位指名権を保持しているミネソタ・ティンバーウルブズと、全体2位指名権を保持しているゴールデンステイト・ウォリアーズは、どちらもトレードダウン(指名順を下げることで、その代わりに別の資産をトレードによって獲得する動き)に積極的な考えを持っている可能性があります。
『The Putback』の最新のエピソードに出演した『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、ウルブズとウォリアーズのそれぞれの動向について、次のように指摘しました。
「私はミネソタとゴールデンステイトの両方が、(指名権のトレードダウンを)検討していると思う。納得のいくトレードが見つかれば、彼らは指名権を動かすことにも積極的だ」
SNY
ただ、来季に競争力を取り戻そうとしているウォリアーズに関しては、トレードをまとめるのに苦労するかもしれないと、ウォジナロウスキー記者は語っています。
「ゴールデンステイトがトレードを行うことにした場合、今よりも多くの勝利を挙げることに貢献できるハイレベルな選手を迎え入れる可能性が高いと思う。本当に優秀なベテランの選手が居るのであれば、トレードダウンを行っても良いと思う。ただ、今のウォリアーズにそのような取引が行えるとは思わない」
SNY
その理由として考えられるのが、ウルブズとウォリアーズ以外のチームがトレードアップの可能性をそれほど検討していないということです。
ウォジナロウスキー記者は、他のチームが「全体1位や2位に指名順を上げる意欲を持っていない」と指摘しました。
「シャーロット(ホーネッツ)やシカゴ(ブルズ)、デトロイト(ピストンズ)、ニューヨーク(ニックス)は、2番目のグループに分けられる。特定の選手を指名するために、1つか2つほど指名順を上げることはあるかもしれない。(全体1位や2位指名を必要としないのは)2番目のグループにも本当に優秀な選手は居るからだ」
SNY
実際、今年のドラフトには明確なスターが居ないと言われているため、各チームとも全体1位や2位の指名権を持っていなかったとしても、狙っている選手を指名できるチャンスは巡ってくる可能性があります。
とはいえ、ウルブズやウォリアーズが指名権のトレードに積極的というだけでも、ドラフト当日にトレードを起こさせるかもしれない大きな火種であるのは確かでしょう。
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