フェニックス・サンズは、ベテランのスターであるクリス・ポールの加入を歓迎しています。
トレードが解禁された直後、サンズはケリー・ウーブレイJr.やリッキー・ルビオ、タイ・ジェローム、ジェイレン・レキュー、2022年1巡目指名権と引き換えに、オクラホマシティ・サンダーからポールとアブデル・ネイダーを獲得しました。『NBA.com』によれば、サンズのジェームズ・ジョーンズGM(ゼネラルマネージャー)は、彼らの加入について次のように声明を述べています。
「クリス・ポールとアブデル・ネイダーをフェニックスに迎えられることを嬉しく思います。クリスのリーダーシップや、競争力を持った試合へのアプローチは、このチームに計り知れない影響を与えてくれることでしょう。アブデルはコートの内外において、我々の文化を補完するあらゆる特徴を持っています」
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昨年のオフシーズンに、ラッセル・ウェストブルックと引き換えにヒューストン・ロケッツからサンダーにトレードされたポールは当初、すぐに再びトレードされると考えられていました。
しかし、彼は1年間を通じてサンダーで過ごしただけではなく、70試合(平均31.5分)の出場で平均17.6得点、5.0リバウンド、6.7アシスト、1.6スティール、フィールドゴール成功率 48.9%、3ポイントシュート成功率 36.5%、フリースロー成功率 90.7%を記録し、2016年以来初となるキャリア通算10回目のオールスターにも選出されました。また、彼は再建段階に入ると思われていたチームに競争力を与え、サンダーは44勝28敗(.611)でウェスタン・カンファレンス5位という好成績も残しました。
昨季のポールは、35歳の自身がまだリーグの第一線で活躍できるポイントガードであることを、確実に証明したと言えるでしょう。サンズのモンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)は、そんなポールの才能がチームの力になることを期待しています。
「彼は組織を変えるタイプの選手だ。彼はどのチームでも、他の選手を活かしてきた。それがクリスという選手なんだよ」
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2019-20シーズン再開後のシーディングゲームズで8戦全勝を記録し、将来の明るいサンズにとっては、ポールの加入は非常に心強いものです。
ポールの豊富な経験は、デビン・ブッカーやディアンドレ・エイトンといった若いタレントの大きな支えになるはずです。加えて、ポールのチームメイトを活かす能力は、サンズのフランチャイズプレイヤーであるブッカーの役割を潰すことなく、むしろ彼の負担を限りなく軽減してくれるでしょう。
また、サンズにとってのサプライズは、ポール自身がサンズへの移籍に関心を持っていたということです。『ESPN』のブライアン・ウィンドホルスト記者によれば、サンダーがポールをサンズにトレードするためには彼自身の許可が必要でした。彼の合意の上でトレードが成立しているということは、ケミストリーに悪影響を与える心配もありません。
2010年のプレイオフでカンファレンス決勝に進出して以降、サンズは10年連続でプレイオフ進出を逃しています。しかし、リーグで最高の司令塔の一人であるポールをチームに迎え入れた今、来季のサンズは過去10年間で最も大きなチャンスがあるといっても過言ではないでしょう。
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クリス・ポールがサンズにトレード、4人の選手やドラフト指名権と引き換え