今週の『The Warriors Insider Podcast』で、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCは、選手のトレードの要求に関して自身の見解を述べました。
[kanren postid="14048"]ニューオーリンズ・ペリカンズからロサンゼルス・レイカーズへ移籍したアンソニー・デイビスのトレードの要求を例に挙げ、「チームや都市、ファンのために努力し、プレイしなければならない」と語っています。
しかし、これに反対する人物がいることも事実です。
昨年NBAを引退し、2008年にはボストン・セルティックスでの優勝経験を持つケンドリック・パーキンス氏は、カーHCに見解に対してTwitterで反対の意見をツイートしました。
NBAの組織が何の前触れもなく選手をトレードし、チームのために誰も何も言わずにベストを尽くし、それがビジネスであり個人的なものではないと選手に伝えるが、”スーパースター”の選手が別の方向に進みたい時に、それは大きな問題となる。
When a NBA organization trades a player with no warning and do what’s best for the team nobody say anything and everyone tells the player things like it’s a business and don’t take it personal but when a player “Superstar” wants to go in another direction it’s a big problem. SMH
— Kendrick Perkins (@KendrickPerkins) July 25, 2019
このツイートの後、『ESPN』の放送の招かれたパーキンス氏は自身の見解をさらに広げ、カーHCの姿勢を「偽善者ぶっている」と批判しました。
また、パーキンス氏はトレードが、組織と選手の両方にメリットをもたらすと主張しています。
彼は最近行われたラッセル・ウェストブルックとクリス・ポールのトレードを例に挙げ、次のように語りました。
「誰もクリス・ポールを悪く感じることは無かった。クリス・ポールに同情した人は誰も居なかったんだ。誰も選手に同情はしていない。私の意見では、それ(トレード)は双方のために機能する。選手がチームにコミットするのと同様に、チームは選手にコミットするんだよ」
デイビスのトレードの要求についても、パーキンス氏は次のように述べています。
「もしあなたがアンソニー・デイビスのように、ニューオーリンズの街とその組織に素晴らしい7年間を費やし、毎年その組織がどの方向に向かっているのか分からなかったら、どうだろうか。AD(アンソニー・デイビス)は何をすべきか…彼の(キャリア)全てを無駄にするのか?違う。彼が別の方向に進みたくて、チームに身も心も捧げた後、彼がチームにトレードを要求している問題は何だと言うんだ?」
パーキンス氏の見解は、デイビスのようにチームに尽くしたスーパースターが、別の方向に進むことを望んでトレードを要求することの何が悪いのか、ということなのでしょう。
カーHCの意見も、パーキンス氏の意見もどちらも納得できる部分があることから、トレードの要求に対する問題の難しさが分かります。