ワシントン・ウィザーズの新人である八村塁は、この夏に自身が成長したことを実感しています。
6月のドラフトで全体9位指名され、7月にはサマーリーグ、8月、9月には日本代表のエースとして活躍しているだけに、その経験は非常に大きなものがあるでしょう。
『AP』によれば、八村は今年の夏について、次のように語りました。
「ドラフトされてD.C.(ワシントン・ウィザーズ)へ行き、ミニキャンプのようなことを経験し、それからサマーリーグ、今ではワールドカップをやっている。クレイジーな夏だけど、この経験や、プロセスを楽しんでいるよ。この夏、至る場所で多くの試合をした。どれだけ成長したかは分からないけど、自信はあるんだ」
日本代表はトルコ代表、チェコ代表との試合に敗れたことで、2次ラウンド進出の可能性が消滅しましたが、まだ9月5日には優勝候補のアメリカ代表との試合が残っています。
それでも、ここまで平均18.0得点、6.5リバウンド、3.0アシスト、1.5スティール、FG成功率 50.0%を記録している八村にとっては、決して大きすぎる舞台でもないでしょう。
全てでは無くとも、彼にはアメリカを代表する選手たちに通用する部分があるはずです。
ウィザーズのゼネラルマネージャーであるトミー・シェパード氏は、八村の試合を直接見るために、日本や中国を訪れました。
シェパード氏は、八村についてこう語っています。
「彼はNBAで本当に良い選手になるだろう。多くのことを学んでいる最中だが、素晴らしいスキルと熱意を持っている。時間をかけて、私たちは彼を育てなければいけないね」
アメリカ生まれで、現在は日本代表のチームメイトであるニック・ファジーカスも、八村について称賛しました。
「ルイは多くの才能を持っている。ハードに取り組んでいながらも、多くの楽しみを持っているんだ」
日本のバスケットボールは、様々な理由で発展途上にあると言えるでしょう。
八村や渡邊雄太といった新たな才能はもちろんのこと、10月にはトロント・ラプターズとヒューストン・ロケッツのプレシーズンゲームが行われ、1年後には東京オリンピックが控えています。
そして、八村がNBA史上最高の日本人選手となるために、それほど多くの時間はかかりません。
八村がワールドカップで魅せている輝きは、NBAでも通用する期待を持つには十分なものがあります。
近い将来、日本人のバスケットボールの道がさらに切り拓かれることを、楽しみにしましょう。