『Heavy.com』のショーン・デバニー氏によれば、マイアミ・ヒートのディオン・ウェイターズは、プレシーズン最終戦のヒューストン・ロケッツ戦でヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチに怒りを向けたとして、開幕戦の出場停止をチームから命じられました。
ヒートの球団社長であるパット・ライリー氏は、声明の中で次のように語っています。
「今週は容認できない出来事がいくつもあり、最終的に昨夜のベンチでプロらしさに欠ける行為に至った。結果的に、私たちは彼を出場停止にしなければならないと感じた」
一方でウェイターズは、チームの処分についてソーシャルメディア上で再び不満をあらわにしました。
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この状況を考えると、この1年間でたびたび噂されてきたウェイターズのトレードについて、ヒートが動きを強化するのはおかしくはないでしょう。
しかし、それを実現させるのは決して簡単なことではありません。
あるリーグのゼネラルマネージャーの一人は、ヒートがウェイターズをトレードする動きについて次のように語りました。
「昨年のクリスマス以降、彼らは彼(ウェイターズ)をトレードしようと試みてきたが、どのチームも彼を獲得しようとは思わなかった。こうした出来事が起きた今、彼を獲得するのは本当に厳しいだろう。彼はキャリア全体で、こうした馬鹿げた話を抱えてきた」
また、ウェイターズの契約は2年間残っており、年間平均1,200万ドル以上であることも厄介だと言えるでしょう。
ドラフト指名権を付けることでウェイターズの放出は実現に近づきますが、ヒートは既に2021年と2023年の1巡目指名権を放出してしまったため、利用できる指名権は2025年の1巡目指名権か、今後7年間の2巡目指名権しか無く、提供できる資産が十分とは言い切れません。
ゴールデンステイト・ウォリアーズは、このオフシーズンのウェイターズの移籍先として挙げられていましたが、ある情報筋は、この1年間でウォリアーズがウェイターズについて問い合わせたことは一度も無いと伝えています。
デトロイト・ピストンズは、ウェイターズのようなウィングを大いに欲しているものの、ドウェイン・ケイシー・ヘッドコーチは就任1年目でチームをプレイオフに導くなど比較的成功しているため、ケミストリーに悪影響を与える可能性のあるリスクは犯したくないでしょう。
ウェイターズの得点能力は、理想的なシックスマンとして当てはまるかもしれませんが、彼はベンチからチームを支えることを好んではいません。
また、彼の態度は目新しいものではなく、過去にも何度か問題視されているようです。
時間はかかるかもしれませんが、ヒートはウェイターズのトレードに全力を尽くして取り組んでいる可能性があるでしょう。
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