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ブレイザーズとカーメロ・アンソニーが掴んだ新たなチャンス

もし、カーメロ・アンソニーがチームの望む役割を受け入れるのであれば、殿堂入りが確実視される彼はまだNBAでプレイを続けるに値します。

そして、今年8月に『ESPN』のスティーブン・A・スミス氏に対し「バスケットボールチームに、いくらかの役割を引き受けるかと尋ねられたら?答えはイエスだ」と言ったアンソニーに手を差し伸べたのは、ポートランド・トレイルブレイザーズでした。



これがアンソニーにとって、これが最後のチャンスだと言うつもりはありません。

全30チームのどこか1チームだけが彼に手を伸ばせば、その物語は続いていくからです。

しかし、35歳のアンソニーにチャンスを与えようとするチームがほとんど無いことも、また事実でしょう。

つまり、アンソニーは2018年11月18日にヒューストン・ロケッツで最後にNBAでプレイして以来、1年間の時を経て、今度はブレイザーズのために最大限の力とならなければなりません。

ブレイザーズは開幕から4勝8敗と危機的状況に陥っており、早急な助けを求めていました。

実力揃いの今シーズンのウェスタン・カンファレンスにおいて、落ちたチームが這い上がってくるのは非常に困難なことでしょう。

ブレイザーズは、ここまでオフェンシブ・レーティングでリーグ15位、ディフェンシブ・レーティングではリーグ19位と、昨シーズンのプレイオフでカンファレンス決勝へ進出したような強さが見えず、ベンチからの得点でもリーグ27位の平均29.1得点を記録しています。

アンソニーが役割を受け入れてくれるのであれば――少なくとも彼はそう言っており、ブレイザーズの助けとなるはずです。

また、彼との契約は無保証であるため、ブレイザーズにとっては低リスクな賭けだと言えるでしょう。

うまくいかなければ、ブレイザーズはいつでもアンソニーを放出することができ、うまくいけば、ブレイザーズは這い上がってくることを意味します。

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過去数シーズンに渡って、アンソニーは批判の的となってきました。

彼がNBA最高の選手であったことは間違いありませんが、2010年代初頭にNBAのスタイルが大きく変化したことが原因でしょう。

NBAはオフェンスでスペースやペース、ボールムーブを重視するオフェンスへと移り変わり、1on1のようなボールをあまり動かさないスタイルを得意としていたアンソニーは、その流れに適応することができませんでした。

しかし、アンソニーにはパスも、シュートも、オフボールでの動きも、(非常に高いわけではないものの)ディフェンスの能力もあるため、彼が役割を受け入れるやる気さえあれば、チームにとっては必要な力となり得るはずです。

スキルの低下や、役割が減ることを受け入れるのは、スーパースターの一人であったアンソニーにとっては厳しい現実かもしれません。

しかし、例えばロサンゼルス・レイカーズと契約したドワイト・ハワードに目を向けてみましょう。

彼はベンチから出場する役割を受け入れることで、レイカーズの優勝という目標の力となっています。

ブレイザーズが求めているのは、全盛期にアンストッパブルだったアンソニーではなく、ベンチから忠実に役割をこなしてくれるアンソニーです。

アンソニーは、NBAでプレイを続ける新たなチャンスをブレイザーズから与えられました。

ブレイザーズにとっても、これは這い上がる新たなチャンスです。

うまくいくのか、うまくいかないのか――それはすぐに実現することになるでしょう。

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