モリッツ・ワグナーが足首の痛みの回復に専念し、トーマス・ブライアントも右足のストレス反応により離脱が余儀なくされる今、ワシントン・ウィザーズのセンターが不足していることは明白でしょう。
そのため、つい最近になってアキレス腱を痛みから回復したイアン・マヒンミは、ウィザーズに欠かせないセンターとして影響を及ぼしています。
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『Washington Post』のキャンディス・バックナー氏によれば、ウィザーズのスコット・ブルックス・ヘッドコーチは、マヒンミについて「間違いなく主要な選手」だと語りました。
「健康であれば、彼はリムを守ってくれる。彼が居れば、我々はさらに良いディフェンシブチームとなれるのだ。彼の出場時間で良い数字を維持し、上手くやっていきたいところ。彼は間違いなく、我々の力になってくれるだろうね」
チームメイトのブラッドリー・ビールも、マヒンミの重要性について語っています。
「最初の数試合は素晴らしかった。存在も、積極性も、長い腕も、リム周辺での多彩なショットもね。彼は、僕たちに欠けていたことをたくさんやってくれている。僕たちにはリムプロテクターが居なかったんだ。彼はショットをブロックしてくれる。リム周辺で多彩なショットを打ってくれる。リバウンドを取ってくれるんだ」
今シーズンのマヒンミはまだ4試合しか出場していないものの、ディフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの平均失点)は93.1ポイントと、ディフェンス面で大きく貢献しています。
もし彼に課題があるとすれば、健康状態を維持できるかどうかでしょう。
2016年に4年6,400万ドルの契約を手にして以降、マヒンミは270試合のうち146試合(全体54%)しか出場できていません。
ブルックスHCは、マヒンミの怪我についてこう語りました。
「彼は最初から怪我に見舞われていた。選手やコーチ、ファンにとっては、スポーツの世界でフラストレーションの溜まる一種だ。誰もが勝つ最高のチャンスを与えたいし、選手たちに健康で居てもらいたい。彼は多くの試合に欠場することを望んで、(ウィザーズに)加入したわけではない。彼は、契約した理由に影響を与えることを望んでいた」
怪我は別としても、マヒンミはロッカールームでもケミストリーの向上に努めています。
例えば、マヒンミとルーキーの八村塁は、父親がベナン人という共通点を持っているため、マヒンミはいつか八村のためにベナン料理を振る舞いたいと考えています。
あるいはアドバイスを与えることよりも、聞くことを重視し、アイザック・ボンガなどの若い選手と、人生について話し合っています。
3年余りの間、マヒンミがもたらした影響力は、コートでの成績以上のものがあったと言えるでしょう。
マヒンミは「自身のキャリアで消さなければならないものは、何一つ無い」と言います。
「人生と呼ばれるこの旅には、様々な浮き沈みがある。起こることの全てには、理由があると信じているんだ。トンネルの終わりには光がある」
今のウィザーズも長いトンネルの中にあるかもしれませんが、いずれ光が差すことに期待しましょう。
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