ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングは、チームが優勝争いのできるレベルへ到達するために、まだ足りないものがあると感じています。
『ESPN』のティム・ボンテンプス氏によれば、1月15日(日本時間16日)のフィラデルフィア・76ers戦に117-106で敗れた後、アービングは次のように語りました。
「次のレベルに到達するために必要なピースは、はっきりしている。全体的には素晴らしい選手が揃っているように感じるけど、もう一つ、もう二つのピースが欠けているのは明白だ。(ケビン・デュラントや)DJ(ディアンドレ・ジョーダン)、GT(ギャレット・テンプル)、スペンサー(ディンウィディー)、キャリス(ルバート)、そして僕たちがどのように進化していくか観見ていかないとね」
復帰3戦目なった76ers戦は、効率的なパフォーマンスを見せたアトランタ・ホークス戦(21得点、フィールドゴール11本中10本成功)や、ユタ・ジャズ戦(32得点、フィールドゴール19本中12本成功)とは一転して、苦労する夜でした。
フィールドゴール21本中6本成功の14得点に終わっただけでなく、プラスマイナスではチームで最も低い-29ポイントを記録しています。
さらに第4クォーターだけでも、フィールドゴールは7本中1本成功、プラスマイナスは-20ポイントを記録しました。
アービングは次のように語ります。
「NBAだから、連戦にも備えてベストを尽くさないといけない。どんなことがあろうと、相手はいつも手強いんだ。第4クォーターのショットは普段より短く感じたけど、その結果を受け入れないといけない。そして、多くのチームメイトは僕を助けてくれた。相手は良い仕事をしたから、彼らの功績を認めなければいけないけど、チームメイトも僕を支えてくれたように感じるよ」
ただ、アービングに限らず、ネッツが第4クォーターに弱いのは新たな課題ではありません。
ネッツの第4クォーターのネット・レーティング(100ポゼッションあたりの平均得失点差)はリーグ最下位の-9.3ポイントで、76ers戦でも第4クォーターに31-16と大差を付けられて逆転を許しました。
ネッツのケニー・アトキンソン・ヘッドコーチは、チームの第4クォーターの得点力不足を「年間を通じての課題」と語ります。
「第3クォーターに良いプレイができていても、終盤になかなか得点できなかった。ショットのクオリティを確かめてみないといけない。リムの下でも(フィールドゴール成功率は)50%を切っていたと思う」
ネッツのロスターについて自身の考えを述べた後、アービングはシーズンの残りの目標について尋ねられると「健康でいることだけ」と答えました。
「できる限り健康でいることだ。シーズンが進むにつれて何が起こるのか分からないし、毎日相手をリードするチャンスがあると捉えて、できることをしなければならない。ここに大きなピースが無いのは明らかだ。僕たちみんながそれを理解している。だけど、その言い訳を続けることはできない。コートに出て、競い続け、最終的にどこに行き着くか見ていかないといけない」
現在8位でなんとかプレイオフ圏内に留まっているネッツは、9位のシカゴ・ブルズと4.0ゲーム差をつけています。
しかし、レギュラーシーズンはまだ半分――ピースを欠いていても競争力を維持しなければ、追いつかれるのは時間の問題となってしまうでしょう。
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