今シーズン、43試合で36勝7敗を記録しているミルウォーキー・バックスより、良い成績を記録しているチームは一つもありません。
そしてこれは、1970-71シーズンの66勝16敗のフランチャイズ記録をも超えるペースとなっています。
しかし、レギュラーシーズンの半分の試合を終えた時点での成功にも関わらず、バックスのゼネラルマネージャーであるジョン・ホルスト氏は、チームが”勝利”を追い求めているわけではないと言います。
『ESPN』のエリック・ウッドヤード氏によれば、ホルスト氏は、チームの成功を繰り返すことを望んでいる良い習慣を築き上げた結果が、勝利に繋がっていると考えています。
そして、彼は次のように語りました。
「(プレイオフの)シードは重要だし、最終的なシードを気にかけたいと考えているが、私たちは全勝を目指しているわけではない。私たちが追い求めているのは、優勝したいということだけだ。去年より良くなりたい。昨年はカンファレンス決勝で敗れてしまったが、今年はファイナルに進みたい。健康な状態で、良いプレイをして進みたいんだ。もし健康を維持し、十分に優れていて、十分な休息を取っていれば、勝つことができる。それを実現したいと思っているんだ」
昨シーズンに60勝を挙げたバックスの最大の改善点の一つは、ヤニス・アデトクンボの3ポイントシュートでしょう。
今シーズン、アデトクンボは既にキャリア最多となる66本の3ポイントシュートを決めており、成功率は32.4%を記録しています。
ホルスト氏はアデトクンボが3ポイントシュートを打つ成長について、マイク・ブーデンホルザー・ヘッドコーチのコーチング哲学と、挑戦を受け入れるというアデトクンボの労働倫理に起因していると語りました。
「30歳であろうと、25歳であろうと、全ての選手が私たちのシステムの中で成長できると信じている。そして、ヤニスはシーズン中盤を過ぎたところで、去年よりも多くの3ポイントシュートを決めている。彼はリーグ平均に近い確率でシュートを打っていて、ほぼ33%だ。ここ2~3年は誰もが言っていたと思うけど、もしヤニスが3ポイントシュートを成功させられるなら、(NBAは)終わりだね。全体的に見ても、今シーズンの彼はスタッツ面で優れていて、(MVPを受賞した昨シーズン)より短い時間でそれをやっている」
勝利を追い求めることを考えれば、2015-16シーズンにゴールデンステイト・ウォリアーズが成し遂げたシーズン73勝と比較され、今のペースでは到達できないと言われてしまうでしょう。
しかし、バックスが目指しているのはシーズン最多勝とは異なるものです。
昨シーズンのプレイオフでの雪辱を果たし、期待された優勝を再び目指すことこそ、彼らが追い求めることなのです。
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