トロント・ラプターズは2月23日(日本時間24日)のインディアナ・ペイサーズ戦に127-81で大勝した後、その勝利の余韻に浸ることはありません。
彼らは次の試合――25日(同26日)に行われるミルウォーキー・バックス戦に、焦点を当てています。
これは昨年のカンファレンス決勝の再戦であり、現時点のイースタン・カンファレンスで最も成績が良いチーム同士の対戦であり、今シーズンで2度目の対戦でもあります(前回はバックスは10点差で勝利)。
昨年5月のプレイオフで対戦してバックスを破って以来一度しか対戦していないこともあり、ラプターズは現在のバックスについて、基本的に外からの印象を強く持っています。
そして『CBS Sports』のジェームス・ハーバート記者によれば、ラプターズのニック・ナース・ヘッドコーチは、バックスについてあまり良い印象を抱いていないことを明かしました。
「彼らを見ていると退屈だ」
要するに、外からの印象は今のバックスが強すぎるということです。
今シーズン、バックスのヤニス・アデトクンボは平均30.9分しか出場していませんが、MVP候補の選手としてその出場時間は前例が無いほど少ないものです。
その理由は、バックスがあまりにも強いため――終盤に彼を必要とすることが滅多に無いからだと言えるでしょう。
今シーズンのバックスのネット・レーティング(100ポゼッションあたりの得失点差)はプラス11.8ポイントで、これは2位のラプターズ、ロサンゼルス・レイカーズのプラス7.1ポイントよりもはるかに大きな数字となっています。
その結果、バックスは直近18試合のうち16試合で勝利を収め、リーグトップの48勝8敗を記録しています。
ナースHCは、今のバックスが昨年とは異なることを理解しており、自分たちが挑戦する側であると語りました。
「ほとんどの夜で、どのチームも彼らに近づくことさえできない。彼らは1年前よりも層の厚さが増し、1年前よりも経験を重ね、1年前よりもサイズが大きくなった。彼らは本当にうまくいっている。だから、(我々にとっては)挑戦となるだろう」
次の試合はラプターズのホームで行われ、ラプターズはホームでの直近18試合で17試合に勝利していますが、バックスに分があると考えられています。
バックスの今の実績と、昨年11月の直接対決でラプターズが試合序盤からつまづいたことを考えると、それは妥当な評価かもしれません。
しかし、ラプターズにもバックスやアデトクンボを苦しめられる要因はあり、今シーズンのラプターズのディフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの失点)ではリーグ2位を記録しています。
バックスの強さがNBAを退屈にしていると感じるのであれば、ナースHC率いるラプターズは熱狂的な試合を見せてくれるのか、期待しましょう。
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