ボストン・セルティックスは2017年のドラフトで全体1位指名権を獲得しましたが、フィラデルフィア・76ersとトレードを行い、全体1位指名権と引き換えに全体3位指名権や、将来の1巡目指名権を獲得しました。
『The Ringer』のケビン・オコナー記者によれば、セルティックスが全体1位指名権を手放した理由は、全体1位指名が予想されていたマーケル・フルツ(実際に76ersはフルツを指名)のシューティングが、ドラフト前のワークアウトの時点であまりにも酷かったからのようです。
関係者がオコナー記者に語ったところによると、セルティックスは当時インディアナ・ペイサーズに在籍していたポール・ジョージを獲得するために、全体1位指名権を利用して別のトレードを検討していたようです。
実際、当時のペイサーズはジョージのトレードを模索しており、その年のフリーエージェント交渉が解禁される直前にオクラホマシティ・サンダーとのトレードを成立させました。
一方、セルティックスはジョージのトレードに繋げることはしませんでした。
その理由は、セルティックスがワークアウトを通じてジェイソン・テイタムに価値を見出したからのようです。
オコナー記者によれば、当時のワークアウトに詳しかった関係者の一人は、テイタムについて次のように言っています。
「ダニー(エインジGM)が、”この選手を獲得しよう”と言って、数日後に彼らはトレードを行った」
最終的に、セルティックスは全体3位でテイタムを指名しました。
エインジ氏は、ジョージではなくテイタムを獲得したことについて、次のように語っています。
「ジェイソンが私たちの文化にフィットし、優れた選手になるチャンスがあると感じただけさ」
今シーズンのテイタムは55試合で平均23.5得点、7.1リバウンド、2.9アシストを記録しており、オールスターにも選出されました。
一方で、ジョージが怪我に苦しんでいることを考えると、少なくとも今シーズンはジョージよりもテイタムの方が良いシーズンを送っていると言えるでしょう。
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