新型コロナウイルスの世界的大流行で懸念すべきは、感染だけではありません。
過去数ヶ月間に渡って社会的な活動を自粛しなければならなかった人々、あるいはウイルスの感染によって大切な者を失った人々などの精神的な健康状態も、意図しない結果として懸念すべきでしょう。
クリーブランド・キャバリアーズのケビン・ラブは、過去に精神衛生上の問題を経験した人物の一人だからこそ、新型コロナウイルスの大流行下で貢献できることがあると考えています。
『ESPN』のジャッキー・マクマラン記者によれば、ラブは次のように語りました。
「僕が全ての答えを持っているわけではない。しかし経験の点では、僕には人々を助けられるリソースがあると言える。今、世界で起きていることは本当に恐ろしい。だけど、一人で苦しむ必要はない。長い間苦しみを経験してきた人々から、リソースを与えてもらうんだ」
ラブは不安やうつ病に対処していることを公にして以降、スポーツ界の精神衛生の顔になることを目標としています。
「精神衛生の偏見を取り除くという点で、自分がどこに向かっているのか、社会的にどこに向かっているのかということを、僕は明確にしている。今でも、精神疾患は身体疾患とは異なる扱いを受けている。心臓に問題があった時は、医師の診察を受け、問題を解決するために必要な手順を踏む。それは精神衛生と何が違うと言うのだろうか?」
精神衛生の偏見は、確かにあるのかもしれません。
ラブは精神衛生上の問題を解決するための手段の一つとして、薬物療法を推奨していますが、薬の力で精神疾患を克服することに否定的な人々もいます。
「服用したくない人もいるかもしれないが、薬を飲むことで僕の人生は大きく変わった。薬は活力を損なわず、リラックスすることにも役立つんだ。
一つ学んだことがあるとすれば、精神衛生との闘いは決してなくならない。だけど薬は、僕自身の外見や頭の中を少しながらも良くしてくれる。不安定に陥っても、より多くの安心を見つけることに役立ったんだ」
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世界的大流行下で、無数の人々は精神衛生上の問題にも直面しています。
その多くは頼れる家族や友人、恋人などを持っているかもしれませんが、中にはそうでない人もいるでしょう。
そうした人々を理解すること、そして一人で苦しむ必要がないということを、ラブは自身の経験に基づいて訴えています。