ロサンゼルス・レイカーズのアンソニー・デイビスは、今季62試合(平均34.4分)の出場で平均26.1得点、9.3リバウンド、2.5ブロックを記録しました。
昨年のオフシーズンにニューオーリンズ・ペリカンズにトレードを要求した27歳のスーパースターは、移籍後1年目にしてレイカーズを正当な優勝候補まで引き上げたと言ってもいいでしょう。
しかし、状況は順調に進んでいるように見えるものの、レイカーズとデイビスは依然として長期的なコミットメントを結んでいません。
そのため、今季のレイカーズが成功――極論を言えば”優勝”できなければ、デイビスは今年のオフシーズンにプレイヤーオプションを破棄して移籍する可能性があると捉えることもできるのです。
デイビスの次の移籍先として頻繁に名前が挙げられるのが、シカゴ・ブルズです。
ブルズは直近3年間でプレイオフ進出を逃していますが、デイビスがシカゴ出身であることから、彼がブルズに移籍する可能性の議論が途絶えることはありません。
興味深いことに、自身の出身地へ帰るスーパースターはここ数年間で増加傾向にあります。
例えば、レブロン・ジェームズは2014年にオハイオ州(クリーブランド・キャバリアーズ)に戻り、カワイ・レナードやポール・ジョージは昨年の夏に、彼らの故郷からそう遠くないロサンゼルス・クリッパーズと契約を結びました。
したがって、デイビスが彼らと同じように決断を下す可能性もあるのです。
さらに、ブルズは故郷というアドバンテージだけでなく、多くのユニークな機会をデイビスに与えることができます。
最近では、ジム・ボイレンHC(ヘッドコーチ)やガー・フォアマンGM(ゼネラルマネージャー)を解任していることから、チームが心機一転を望んでいることも伺えるでしょう。
これらの役職がオフシーズンに入っても未決定である場合、デイビスは特にヘッドコーチに誰を望むのか発言権を得られる可能性もあります。
また、ロスターに目を向けてもオールスター級の才能を持つザック・ラビーンや、若く有望なラウリ・マルッカネン、コービー・ホワイトといった選手が居ます。
もし今年のプレイオフでレイカーズが優勝を逃した場合、デイビスがレイカーズよりもブルズを魅力的だと感じたとしても、その考えはそれほど複雑ではないのかもしれません。