マイアミ・ヒートは9月4日(日本時間5日)に行われたミルウォーキー・バックスとのカンファレンス準決勝第3戦を115-100で制し、3連勝でカンファレンス決勝進出に王手をかけました。
プレイオフの最初の2試合を制したチームが第3戦で敗れるのはよくあることですが、直近の2年間でリーグ最高勝率を記録してきたチームを相手に3連勝を飾ることができたのは、ヒートが素晴らしいバスケットボールを続けている何よりの証拠でしょう。
そして、敗れれば流れをバックスに渡しかねない第3戦で、ヒートに――特にエースのジミー・バトラーに力を与えたのが、ベテランのユドニス・ハスレムであったことも忘れてはなりません。
『ESPN』のニック・フリーデル記者によれば、試合後にバトラーは、ハスレムから受け取った言葉について語りました。
「彼は僕のところにやって来て、”この試合に負けるな、勝つんだ”と言ったんだ。そして第3クォーター残り8分頃にも、”スイッチを入れろ”と言われた。勘違いしてはいけないけど、彼も偉大な選手たちとプレイしてきた選手。彼が僕を信頼してくれることは、大きな意味を持つ」
そして、実際にバトラーは両軍最多の30得点のほか、6リバウンド、5アシストとチームを牽引しました。
また、ヒートは第4クォーター開始時点で12点差を追いかけていましたが、最終的に同クォーターを40-13と27点差で圧倒しました。
PLAYOFF JIMMY arrived when needed most... the 4th quarter
17 points (9-11 FT), 2 assists and 1 steal
🔥🎥 #HEATHighlights pic.twitter.com/7MBFL4xe9x— Miami HEAT (@MiamiHEAT) September 5, 2020
これはショットクロック導入後のプレイオフの第4クォーターとしては、史上最大の点差となっています。
バトラーは勝利への執念について「皆が僕の信じることを信じてくれている」と語りました。
「僕が信じているのは、正直になって、ハードに取り組むこと。そして、僕たちはどのチームにも勝てるし、競い合える。負けるためにプレイするヤツなんていないし、そんなのはヒートのやり方ではない。皆がそれを信じているから上手くいくんだ」
プレイオフ史上、最初の3試合を制したチームがシリーズ敗退を喫したことはありません。
だからといってヒートが4連敗をしないと決まったわけではありませんが、2014年以来のカンファレンス決勝進出は間違いなく目前まで迫っています。