トロント・ラプターズとボストン・セルティックスがプレイオフで対戦したのは、NBAの長い歴史を見ても今年が初のことでした。
しかし、彼らのマッチアップは待ち望む価値があったと言えるでしょう。
第2シードのラプターズと、第3シードのセルティックスが激突したカンファレンス準決勝の行方は、第7戦に委ねられることになったためです。
今年のプレイオフ、あるいは今シリーズでは、互いの長所の一つであるディフェンスが輝きを放ってきました。
ラプターズはプレイオフ全体における1人あたりの被得点数で、1ポゼッションあたりわずか1.05ポイントに抑えており、これはリーグ2位との数字となっています。
また、今シリーズのリバウンド率もリーグ1位の79.1%を記録しています。
一方で、セルティックスはカンファレンス準決勝におけるディフェンシブ・レーティング(100ポゼッション)でリーグ1位の101.3ポイントを記録しており、これは2位のロサンゼルス・クリッパーズ(103.4ポイント)を大きく上回る数字です。
個々の選手に目を向けてみると、ラプターズはカイル・ラウリーがシリーズ平均21.5得点、6.3リバウンド、6.8アシストで牽引している一方で、パスカル・シアカムは平均15.2得点、フィールドゴール成功率37.8%、3ポイントシュート成功率12.9%と苦戦しています。
代わりに、OG・アヌノビーやノーマン・パウエルといった伏兵がチームを救ってきました。
一方、セルティックスはジェイソン・テイタムがシリーズ平均23.5得点、10.0リバウンド、5.0アシストと印象的なパフォーマンスを続けているほか、ジェイレン・ブラウンも平均20.7得点、8.8リバウンドと相手の脅威になっています。
ただし、第6戦でケンバ・ウォーカーが苦しめられたことには改善が必要でしょう。
彼はボックスワンディフェンスに直面したことで、フィールドゴール11本中2本成功のわずか5得点に終わりました。
両チームの共通点としては、第6戦でもほぼ主力に頼っていたという点が挙げられます。
結果的にはラプターズのベンチメンバーであるノーマン・パウエルが試合に大きな流れをもたらしましたが、彼の代わりにベンチへ下がったマルク・ガソルを除けば、先発選手全員が47分以上の出場時間を記録していました。
したがって、第7戦でも両チームの主力が試合に与える影響に最も注目すべきでしょう。
両チームの実力が互角であることや、第7戦の不確実性を考えると、この試合の勝敗を予想するのは極めて難しいことです。
ただ少なくとも、カンファレンス決勝で待ち受けるマイアミ・ヒートと激しい戦いを繰り広げるのは、どちらのチームでも相応しいということは明らかです。
投票
- ボストン・セルティックス 71%, 12 票12 票 71%12 票 - 71%
- トロント・ラプターズ 29%, 5 票5 票 29%5 票 - 29%