ニューヨーク・ニックスが2020年のNBAドラフトの全体27位指名権、全体38位指名権と引き換えに、ユタ・ジャズの全体23位指名権を獲得したことを、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じています。
ウォジナロウスキー記者によると、ニックスは2008年のドラフトでジャズが2巡目で指名したアンテ・トミッチとの交渉権も獲得するようです。ただし、トミッチがNBAでプレイする予定はありません。
両チームが放出した選手や資産は、以下のようになります。
ジャズ | ニックス |
2020年ドラフト全体23位指名権 アンテ・トミッチ(交渉権) | 2020年ドラフト全体27位指名権 2020年ドラフト全体38位指名権 |
このようなドラフト指名権のみのトレードは、ドラフトが開催されている途中に行われるのが一般的であるため、このタイミングでのトレードの成立は少し興味深いものです。ドラフトが進行している時の方が、各チームは自分たちの指名順で狙っている選手を獲得できるかどうかを予測しやすいためです。
したがって、ニックスがドラフト前に自分たちの指名順をいくつか上げたということは、全体24~26位の間で、狙っている選手が指名されるかもしれないという情報を得たのかもしれません。何にせよ、これでニックスが保持する今年のドラフト指名権は全体8位と全体23位の2つになりました。
一方、ジャズは既に納得のいく20代の選手をチームに置いていることから、トレードの引き金を引くのは難儀なことではなかったようです。代わりに、彼らはミニマム契約や、それに近い金額で契約を結べる選手を獲得できる2巡目指名権を加えることができました。
大きな話題を呼ぶような獲得ではありませんが、ジャズは以前に自分たちの2020年の2巡目指名権を手放していたことを考えると、これは堅実なトレードであると言えるでしょう。
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