ブルックリン・ネッツが今年1月中旬にスターのジェームズ・ハーデンをトレードで獲得した時、既存のスターであるケビン・デュラント、カイリー・アービングとどのようにボールを共有するのか疑問が浮かびました。しかし”ビッグ3”を形成して1ヶ月が経過した今、彼らの役割は明確なものになっているようです。
『ESPN』のマリカ・アンドリュース記者によれば、2月13日(日本時間14日)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦に134-117で快勝した試合後、アービングはわずか数日前にハーデンにプレイメイキングの役割を譲ったことを明かしました。
「4日前くらいに役割を確立した。(ハーデンに)”お前がポイントガードで、俺がシューティングガードだ”って伝えたよ。それくらい簡単に決まったことだった」
ハーデンは司令塔としても実績のある選手です。ヒューストン・ロケッツ時代のハーデンは、後期になるにつれて容易に得点を重ねる選手という印象が強くなりましたが、2016-17シーズンにはリーグ最多&キャリア最多の平均11.2アシストを記録しました。そしてネッツ移籍後のハーデンは平均11.6アシストを記録しており、チームメイトにボールを供給する才能がいかに優れているかを、リーグ全体に思い出させています。
その代わり、ハーデン自身がスコアリングをする機会は大きく減少しました。1試合あたりのフィールドゴール試投数やフリースロー試投数は、ロケッツの8年間で過ごしたどのシーズンよりも少なくなっています。しかし重要なのは、彼がそれを受け入れているということでしょう。
ネッツ移籍後、ハーデンは何度も「得点が最優先事項ではない」ことを指摘してきました。彼はチームにデュラント、アービングというリーグ屈指のスコアラーが居ることを理解しており、彼らを信頼しています。
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今のところ、ハーデンの獲得はネッツにとって良い方向に進んでいるようです。ハーデン加入後のネッツのオフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの得点)はリーグ3位で、ハーデン、デュラント、アービングの全員が出場した試合では5勝2敗を記録しています。