ゴールデンステイト・ウォリアーズがカンファレンス準決勝に進んで以降、ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンのスプラッシュブラザーズは、完全に干上がっている――つまりスリーポイントシュートがほとんど入らない状況に陥っています。
彼らはカンファレンス準決勝で、チームが放ったスリーポイントシュートの57.1%を占めていますが、成功率はどちらもチーム平均を下回っているのです。
スタッツ | ステフィン・カリー | クレイ・トンプソン | チーム全体 |
3PM | 8 | 7 | 32 |
3PA | 32 | 20 | 91 |
3P% | 25.0% | 35.0% | 35.2% |
正直なところ、アンドレ・イグダーラ(54.5%)と、ケビン・デュラント(52.6%)が、彼らの不調を補っていると言えるでしょう。
特に、第3戦のスプラッシュブラザーズは致命的でした。
▼第3戦のカリーとトンプソンのシュートチャート
彼らはスリーポイントシュートに限らず、全てのフィールドゴールで計39本中26本のショットを落としています。
『ESPN Stats & Information』によれば、カリーとトンプソンのスリーポイントシュートの成功率(合算)は、4試合連続で33.3%以下を記録しており、第3戦では15本中わずか4本しか決めていません。
第3戦でカリーは、ペイント内で9本中2本しかショットを決めておらず、7本のミスショットは彼のキャリアで最も多い数字となったほか、第4クォーターとオーバータイムは無得点に終わり、オーバータイム終盤には致命的なダンクの失敗もありました。
トンプソンは第4クォーターに10得点を記録しましたが、同様にオーバータイムは無得点となっています。
ダンクの失敗を認めたカリーは、次のように語りました。
「ほとんどの場面で、僕たちは全てのショットを決めることができた。誰がプレイしたとしても、プレイオフの試合における勝利と敗北の違いは紙一重だよ。」
「僕の夜ではなかった。僕は今夜(のミス)について考え、それから眠ってページをめくるつもりだよ。」
試合が終わった後、カリーはトヨタ・センターのロッカールームでエアロバイクを20分近く漕ぎ、自身の携帯電話に目を通していました。
チームメイトはシャワーを浴びて、服を着ると、仕出し料理を持ってバスに向かったため、カリーは黙って漕ぎ続けるだけでした。
この状況を、ウォリアーズは危惧すべきでしょうか?
答えは「ノー」であり、過去の実績から見ても、スプラッシュブラザーズの不調が長く続くことはありません。
この惨めな瞬間は、おそらく第4戦以降の原動力となりますし、何より彼らが機能していないにも関わらず、最後まで接戦を繰り広げるウォリアーズは脅威的でしかないでしょう。
トンプソンはこう語りました。
「僕たちが負けたのは最悪だけど、月曜日(第4戦)には率先してリードするチャンスがある。しなければならないことなら、僕たちはそうするよ。」
本当に気を引き締めるべきは、ヒューストン・ロケッツの方なのかもしれません。